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冬山講習会「羊蹄山」報告 2018.2/3-4

 冬山講習会 Part 1 羊蹄山会場
H30年2月3日(土)、4日(日) 1泊2日、京極山荘(札幌山の会)宿泊
      
天候 喜茂別 3(土)、降雪8cm、気温 最高−3.0℃、最低−15.0℃、日照2時間
          4(日)、降雪8cm、気温 最高−3.0℃、最低−15.0℃、日照2時間
    倶知安 3(土)降雪9cm、気温 最高−2.3℃、最低−10.8℃、日照2時間
          4(日)降雪9cm、気温−2.3℃、最低−10.8℃、日照2時間

目標 冬山登山の基礎を学ぶ 初級/中級の講習 冬山登山の楽しみを発見する
        スタッフ 8名、参加者15名

日程 3(土) 9:30京極町吹き出し公園、集合 会場 京極山荘に移動。
      1座学 @地形図・コンパス Aアバランチトランシーバー操作
           B雪中テント設営・ツエルトの使用 C雪洞構築
      2野外活動 @テント設営・ツエルトの使用、雪洞構築
              Aアバランチトランシーバーによる捜索
      3山荘内 夕食・交流

    4(日) 6:30朝食 7:30野外活動 開始、スキー班15名、スノーシュー班8名
       羊蹄山、東面 通称北コブコースをめざす、行動限界時刻10:30
        山荘帰着11:30 13:30解散

行動記録 
  スタッフは8人、受講参加者は15人。
 多くが道岳連個人会員で当事業には頻回に参加している。
 皆、顔なじみで気心が知れ、個人会員クラブ、又は個人会員部会をなしているようだ。
 この再会を期待していたようで、物慣れて、行動しやすい。
  座学は熱心で、鋭い意見のやり取りが出た。「行程の所要時間はどうやって決める?」
 「高低差のある山地の距離は?」等、返答に窮した。
  野外活動は山荘周辺で実践した。積雪100cm、吹きだまりがある。
 座学の指示のとおり、皆さんは手際がよろしい。
 テントの設営、スノーブロックで囲い込み、りっぱな雪洞構築、極めて完成度が高い。
 アバランチトランシーバーでの捜索。日常、複数の発信を操作する機会が少なく、また初めて手にする人など、
 戸惑い、これは繰り返し練習する必要を感じた。
  この日は、気温−10℃以下で体は凍えた、気持ちは熱く、野外活動を終了。
 山荘の薪ストーブは暑く、焼き肉、速やかに時間は経過し午前0時、おやすみなさい。
  翌4(日)天候曇り、山域はガスの中、風無く、7:30行動開始。
  スキー班(15人)が先行、そのトレースを使いスノーシュー班(8人)が進行。
 スキー班は尾根に取り付く斜面でCTテストを実施した。CTH28down40
 林道から、尾根に取り付く、550m高から小雪になった。
 実践の内容、スキーの方向転換・ルート選択・標識付けを実演と解説した。
 標高700mから風、雪煙が舞う。雪面が硬くなり、風雪が強くなった。
 標高850m程で終了、10:00。ガスの中見通しが悪くなる。
  スノーシュー班、遅れて、終点に達した。スノーシューは先に下山にかかる。
 スキー班は軽快に滑走し、短時間で山荘に到着。
 スノーシューは1時間後に到着、12:00。
 事故無く、皆さんの協働で、整理、撤収は速やかだった。
  このメンバーは、不安なく行動できる人たちだ。
 山麓の天候は穏やか、なのだが山頂部は、濃い雲の中だった。
 除雪、駐車場の確保に、京極町在住、野上さんの協力を得、感謝しています。
                                           記録 橋本一郎

参加スタッフ
 顧問 小野倫夫会長、明田通世理事長
 横山温、橋本一郎、細木輝雄、松下陽子、加藤陽子、横山泰子

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開会式   机上講習


テントの立て方.   雪洞制作

スキー利用し半雪洞.   雪崩埋没体験

ブローピング

懇親会


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スキー班出発



スノ-シュ-出発



北コブコースへ

取付き   尾根の上り

800Mへの上り     そして下山

全員集合一丁じめ解散

羊蹄山北コブコースの軌跡


  2月3、4日 冬山講習会「羊蹄山」に参加して
                                                 個人会員 佐藤 学
 
 昨年12月の山スキー講習会に続き、道岳連の講習会は2回目の参加になります。
 冬山は、職場の経験者やガイドの方に連れて行ってもらい、スノーシューで低山を散策した程度の経験しかなく、冬山全般をしっかりと
勉強したいと思い参加しました。
 結論から言うと、初心者の自分にとっては非常に充実した2日間でした。
 初日の座学では地図読みとコンパスの扱いからスタート。地図読みとコンパスの扱いには多少自信があったのですが、地形図から
傾斜度や行動時間を読み取る方法についてはわからないことが多く、今回の講習で疑問点が解消できました。
 さらに、冬山装備の使い方やテント泊、雪洞の作り方などを勉強しました。
 そして午後からは実習です。
 実際にテントを設営して、竹ペグの打ち方、防風壁の作り方、雪洞の作り方やそれらの注意点を勉強しました。
 午前中に勉強したことを実際に経験することで、本を読んだだけでは理解できなかったこと、気づかなかったことが良くわかりました。
 また、雪崩トランシーバーを使った訓練では、プローブは真下ではなく、斜面に垂直に指すということを初めて知りました。
 2日目はいよいよ登山開始です。
 私は今シーズンから始めた山スキーで参加しました。
 急斜面でのキックターンに苦労しながら、何とか850メートル地点まで登りました。
 ここでも、目印の付け方や滑走する際に沢に入り込まないようにラインをとることなどを勉強しました。
 このように、初心者の私にとっては非常に充実した2日間でした。
 冬山やバックカントリー初心者の方は、参加すると大変勉強になると思います。
 私も、今後いろいろな講習会に参加して、レベルアップしていきたいと思います。

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