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H30夏山講習会 PartT 月山・鳥海山 報告 

5月3日(木) 苫小牧東港新日本海フェリー集合17:30⇒発19;30
今年度初となる講習会の参加者は個人会員5名、山岳会13名、スタッフ6名の総員24名
で東北地方の名峰 鳥海山、月山に登り残雪期のスキー、スノ-シュ-でのスキルアップと
親睦を深める目的での講習会です。旭川の長瀬さんの協力でバス移動ができ、効率よく楽しい時間を共有出来た事を
参加者一同感謝しています。

5月4日 (金) 秋田港着7:30⇒月山スキー場着11:50⇒月山リフト降場着12:50⇒登山開始
13:05⇒姥ヶ岳コンタ1600m着13:45⇒下山開始 スキー場経由⇒駐車場着14:20⇒ホテルまさか着19:10
低気圧の北上により秋田港到着は小雨の中で気持ちが重たい下船となった。南下して先に約200Km走り月山登山を
すれば明日の鳥海山は天気が回復すると考え出発した。
天気は回復傾向にあり月山スキーでは青空が見え隠れしていた。到着後登山準備の速さは、堰を切った水の如く準備
万端リフト乗り場に集まった。
しかし、登山開始地点では、視界がきかず、風も強くなってきたのだが姥ヶ岳山頂を目指してスキー、ツボ足で歩き出す。
 ほぼ一直線にパシュート状態で登り標高を稼ぐがコンタ1600m姥ヶ岳山頂手前での風の強さ、視界不良でこの地点を
本日の頂上として下山する。下りも周囲のメンバーを確認しながらリフト終点まで慎重に滑り、下がるにつれ良くなる天気の
中それぞれの滑りで駐車場のバスに着く。わずか2時間30分の登山活動で終わってしまった月山でした。     
 つづら折りの坂道を下り途中の道の駅で秋田名物のお土産を買い込んで宿泊場所のホテルまさかに着いたのは19時
を回っていた。
風呂にも入らず明日の天気を祈願して、まずは乾杯して夕食を取り今日のスケジュールを終える。

5月5日 (土) ホテルまさか発7:00⇒祓川登山口着7:30⇒祓川ヒュッテ発8:15⇒七ツ釜避難小屋着9:40⇒最高到達地点
コンタ1720m付近10:30⇒下山開始⇒七ツ釜避難小屋着11:10⇒祓川ヒュッテ着12:15⇒祓川登山口着12:45⇒
ホテルまさか着13:15
 朝起きると窓の外は雨で雷のオマケ付き、天気予報を確認し予定通り7時に出発する
ホテルのバスにから見える桜の花びら、ふきのとうの群落そして雪の小回廊を通り祓川登山口に着く。天気は良くなった
が風が強い。スノ-シュ-班は昨日同様にツボ足で登る事にした。祓川ヒュッテで風の様子を伺うが弱まる気配がないので
登山を開始する。
 圧雪された雪面を踏みしめ通称タッチラ坂から御田の急峻な斜面を登りきり七ッ釜避難小屋に着く。小休止「モグモグ
タイム」を取り山頂をめざして登りだすが風は強さを増し、ブリザード状態の中立ち止まりながら登るがコンタ1720m地点で
下山する事にした。
ツボ足で先行した面々も1750mから引き返して来た。鳥海山は私達に厳しさを見せつけてきた。大粒のアラレが風に舞
い顔面を叩くので記念写真を取り早々にシールを外し滑降に入る。さすが北の大地で乗っている仲間達は卒の無い滑りと、
ツボ歩行で七ッ釜避難小屋に着く。御田の斜面を滑り降り、登り返して楽しむ姿は雪上のイワナのようだ。    
 その後ホテルのバスで戻り、明日の準備をしながら各自のスキーアイテムの特徴などを紹介しビールを飲み夕食に入る。
普及委員会恒例の自己紹介から始まり親睦を深めた。

5月6日 (日) ホテルまさか発4:00⇒秋田港着5:30⇒フェリー出港6:50⇒苫小牧東港着17:20⇒解散
 二日間お世話になったホテルまさかの主人の見送りで出発する。予定通りに秋田港を後にし波しずかに航海を終え
苫小牧東港に到着する。天候に恵まれず山頂を踏まずに終わりましたが東北の名山の素晴らしさを感じたと思います。
又、チャレンジして下さい。
                                                         普及委員長  横山 温
参加スタッフ
小野倫夫会長
横山 温、細木輝男、加藤陽子、田中清子、横山泰子、


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秋田港着

月山へ向かう

リフト乗降

姥ヶ岳1,670mへ出発

頂上手前1,600mよりスキー場滑走

月山軌跡


ホテル「まさか」夕食

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鳥海山へ出発

祓川駐車場・ヒュッテ

ヒユッテ出発

タッチラ坂を登りきり休憩

七ツ釜避難小屋着

七ツ釜避難小屋発

強風の為1,720m地点で撤退

滑走開始・スノーシュー下山開始

七ツ釜避難小屋着

御田の大斜面滑走・登り返し滑走

祓川ヒュッテが見える

厳しい顔の七高山を望む

鳥海山軌跡


駐車場にて迎えのバスを待つ

祓川駐車場の雪壁

ホテル「まさか」着

懇親会

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\原油の井戸

秋田港着

船内にて

雨の中苫小牧東港が見える

バスの中にて「お疲れ様」

    残雪期の春山スキー、鳥海山、月山講習会に参加して            内村京子

 春の山スキー、フェリー乗船と温泉宿を体験する贅沢な山行に、東北地方に惹かれ思い切って参加させて頂きました。
 ところが、予報どうりに低気圧の影響で、大揺れの船に酔って体調不良になり、上陸して姥が岳スキー場から上ると、視界
不良で途中撤退となり、翌日の鳥海山では、激変する強風、突風に、この時期の山の厳しさ、難しさを体感しました。
 けれども、経験豊富なスタッフや仲間達の援助のおかげで、スキーの技術、経験が未熟な私でも、2日間、春のザラメ雪を
楽しく滑ること出来て、皆さんにたいへん感謝しています。
 そして、宿での行き届いたおもてなしや、地元の山菜料理、イワナの田楽みそとコツ酒、刺身に添えられたカタクリの花まで
美味しくいただき、賑やかで楽しい懇親会が印象に残りました。ひとそれぞれの山の楽しみ方があるのだという事を知り、私も
もっと頑張ろうと前向きな気持ちが湧いてきました。
 今回は、頂上には行けませんでしたが、また、この次こそは、と思わせる東北の春山の魅力を感じることができ、私にとって、
人生に彩りを添えてくれた大人の修学山行となりました。
 お世話になったみなさん、ありがとうございました。

夏山講習会に参加して(スノーシュー)          岩見沢山岳連盟こぶし山岳会 田中 清子

「東北・北海道地方のゴールデンウィーク後半の天気は雨」そんな予報が外れる事を期待待したのですが現実は厳しく
予想通りの雨、北海道の各地から集まった仲間達の表情も少し沈みがちでした。
 今回は観光だけになっても仕方ないと皆さん自分に言い聞かせていたのです。低気圧の影響でフェリーは大揺れ、波が
船体に激しくぶつかる音で目が覚め更に不安が増す中、秋田港に到着。予定を変更して1日目に月山、天候の回復を
期待して2日目に鳥海山に登る事になり一路山形へ向いました。きっと歩けないだろうと心の声が聞こえました。
 月山ではリフトを使用し1500m地点から可能な限り歩くことになったのです。視界不良で風も強く早々に下山となりました
が、一歩も踏み出せないと思っていたので少しでも歩けている事が嬉しく感じた月山となりました。
翌日、鳥海山は美しい姿を私達にみせてくれたのです「これは登れるのでは」期待で胸膨らませ矢島口に到着するも小屋
の周辺は飛ばされそうな強風、準備中には雨も降りだす始末です。小屋で待機中、今日もダメだろうと諦めていたら雨が
止んだので行きましょうと横山リーダーの声、「エツこの強風の中歩くの…」多少の不安を抱え私達スノーシュー部隊は山
スキー部隊に続いたのです。強風に襲われながらも避難小屋までたどり着き、なんとさらに上を目指したのです。
 しかし高度を上げるにつれ耐風姿勢をとっている時間が長くなり1750m付近では動くことが出来なくなり撤退することに
なりました。そんな私達に、鳥海山はその凛とした姿で山の厳しさを教えながら『またおいで』と優しく微笑みながら私達を
見送ってくれました。また必ず戻ってくると私は誓ったのです。
 今回の山行は天気に左右され一喜一憂の連続でしたが、最後まで諦めないという横山リーダーの姿勢のお陰で
月山・鳥海山に少しでも登り楽しむことが出来たと感謝しています。
今回の企画・準備・全てを担って下さった普及委員会の皆様、マイクロバスの運転の長瀬さん本当にありがとうございま
した。そして今回参加の会員・個人会員の皆さんお世話になりました。皆さんが普及委員会の活動を盛り上げているの
だと実感しました。
最後に目標『今度は山スキーで参加できるよう頑張るぞー 鳥海山を滑り降りたい!』

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