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     平成31年 年頭の挨拶
  北海道山岳連盟 会長 小野倫夫

                                                                       2019.1.1


北海道山岳連盟会員の皆さん
新年あけましておめでとうございます
 ことし、平成最後で新元号の年となりますが、皆さんいかがお迎えですか

 昨年、北海道では過去に経験したことのないほどの自然災害による打撃を被りました。
 台風に伴う豪雨、強風や、河川の氾濫、決壊、土砂崩れなどによる尊い人命、家屋、田畑などの
被害が、大きく、道岳連会員の中にも被害にあわれた方もいたと、聞いています。
 心からお見舞い申し上げます。
9月6日の胆振東部地震、ブラックアウトという、全国的にも初めての事態と後から知りました。私は
知人を、札幌駅へ迎えに行くことがあり、信号機の点灯しない中、交差点では前後左右の状況判断
をしながら、必死に走行したことを、今でも思い出すと、冷や汗が出ます。
 近年、自然環境破壊が問題になり、自然保護の運動も高まっていますが、自然を活動フイールド
にする登山者を含め、人間社会がしてきたことへのしっぺ返しなのでしょうか。
 「山の日」が国民の祝日として3年、山の神への感謝と畏敬の念が薄れているという私たちへの
警告サインかも知れません。
 道岳連の年間行事、企画についても中止、大幅変更という事態も、例年より多くありました。
 安全登山シンポジューム、31回全道交流登山会、アウトドアフェスティバルなどほぼ予定通り
でしたが、特に、交流登山会を主管の恵庭山岳会、千歳山岳会さんに感謝申し上げるとともに、
来年度の計画立案に資したい。 
 高齢化、少子化による登山人口の減少が、山岳界に危機感をもたらしたのですが、「オリンピック」
「山の日」などの登山を取り巻く状況や、登山のカテゴリーに、トレイルランニングをはじめ、さまざま
なアウトドアスポーツが加わったなど環境の変化により、登山人口は増加傾向に転じています。
とはいえ道内で70年80年の歴史ある山岳会が解散、活動停止になっている会もあります。
 歴史、伝統、地域、年齢構成、各山岳会や会員の問題や悩みは、千差万別ですが、こんな時こそ
全道各地の山仲間との情報交換から、解決する糸口が見つけようではありませんか。
 個人会員制度は、多くの都府県で採用し幅広い活動実態が見られますが、北海道では、道岳連
行事への参加も積極的、個人会員同士の交流連携も良好で、登山活動は高まっていると思います。
個人会員は現在35名を数えています。
 今年3月、海外登山活動を普及させる意図をもって、30年度には予定しなかったのですが、海外
登山を実施することにしました。
 下山海外委員長以下16名、9日間のトレッキングです。高所研修、富士山に参加した人も多く、
海外登山を楽しみにしています。
 来年は2020TOKYOU本番、種目採用となり日本山岳スポーツクライミング協会も事務所移転
とオリンピック関連業務が大変のようです。
 我々としても、道産子クライマーが活躍できることを大いに期待し、声援を送りたい。
 終わりになりますが、本年も、北海道山岳連盟の活動に加盟団体のご支援、ご協力を賜らんこと
をお願いし、年頭のあいさつとします。


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