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山納競技委員長から頂いたメールをHP担当土屋の不手際で見逃した為、
大変遅くなりましたこと関係の皆様にお詫び申し上げます。 









☆ 岩手国体報告           成年男子監督 橋村 昭男

 今年の北海道成年男子チームは古豪と新鋭の二人の組み合わせとなった。
 国体は二人の個人成績でチームの成績が計算され、チーム成績で順位が争われ る。従って二人とも上位にいく力を
 持っていなければチームとしても上位にいくのは難しい。
 そんな観点から見て今年の北海道チームはボルダリング、リード競技とも入賞 を狙える力を持っているといえる。

ボルダリング競技
 成年男子チームは全都道府県から参加するので47チームとなる。北海道チームの出場順は37番目でアイソレーション(控え室)
 に入ってから3時間以上も待たされる順番であった。緊張感を上手に維持するというメンタル面の管理も重要となる。
 そのせいではないが結果的に凡ミスが重なり26位という不本意な結果となり、悔いの残るものであった。
 また、本国体の前にパリで行われた世界選手権で日本人選手が優勝するという こともあり、世界で活躍する選手が本国体に
 出場するという状況で質、難易度とも従来とは異なる課題となった。
 
リード競技
 ボルダリング競技同様リード競技も日本人選手がワールドカップや世界選手権で活躍してしていてルート課題は予選から高い
 レベルの設定となった。こんな状況の中で北海道選手は健闘したが僅かに入賞に届かなかった。

 北海道のレベルを全国と比べたとき、その差は力の差よりも世界レベルの課題の経験の有無と思う。
 対策としては、ワールドカップの出場選手を講師とした講習会を開くとか、世界レベルの課題を設定できる施設を作る等が必要
 だろう。



☆ 岩手国体を振り返る       成年女子監督 一安 敏文

  岩手国体成年女子は萩原亜咲、小武芽生のペアで久しぶりの成年女子優勝を目指して臨む予定だったのだが、
 9月14〜18日の日程で行われた世界選手権の直前合宿練習の最中に小武選手が膝の靭帯を損傷するアクシデントに見舞わ
 れてしまい、世界選手権、国体共に欠場するという残念な怪我に見舞われてしまった。急遽補欠である一安瑛子選手に選手交代
 となり約1ヶ月間で急仕上げではあるがトレーニングを行ったものの、やはり戦力低下は否めずリード、ボルダリング共に決勝進
 出は難しいとの予想での出発であった。
  10月7日競技第1日目は快晴の天気の中、岩手県営運動公園で行われた。
 初日の競技はボルダリング予選で競技順は18チーム中最後となる18番目。
 今年度の成年女子は参加選手のレベルが高く予選から苦戦が予想されたが、結果的には萩原選手が2完登、一安選手が1完登
 と健闘してギリギリではあるが8位で決勝進出を果たすことが出来た。
  10月8日競技第2日目は昨日の天気とは打って変わって朝から雨が降っていた。成年女子はリード予選からスタート。朝からの
 天気でリードウォールのコンディションが心配されたが大会関係者のご尽力により特に競技には問題はなさそうであった。北海道
 チームは18チーム中4番目のスタートとなり一安選手は中間部を少し超えたあたりでフォール。萩原選手はゴールまであと2、3
 メートルといったあたりで惜しくもフォールだった。両選手ともボルダリングの方が得意ということでリード競技は苦戦が予想された
 が結果的には9位と非常に惜しい成績で、あと一歩で決勝進出だっただけに悔やまれる結果となった。
 気を取り直して午後からはボルダリングの決勝競技が行われた。北海道は予選8位という事で1番目のスタート。決勝の課題は予
 選とは明らかにグレードを上げてきており非常に難易度の高い内容となっていた。決勝の成績は両選手合わせても0完登1ボーナ
 スという成績だったが、ボーナスすら取れなかった県もあって結果的には1つ順位を上げて7位という成績で終了した。
  ここ数年レベルの高かった少年女子の選手たちが成年の年齢に上がってきていたり、ベテランの日本代表クラスの選手が国体
 へ参加してきたりと成年女子は非常にレベルの高い大会であったと言えるだろう。以前までは各県のトップの選手と2番手の選手
 に差がありトップの選手レベルが劣っていても2番手の選手が頑張れば逆転も可能だったのだが、今年は決勝上位の県は両選手
 ともに日本代表クラスの選手を揃えており、真の実力を試されるようになった。来年の愛媛国体では是非とも叶わなかった萩原、
 小武ペアで国体に出場して良い成績を収められるよう頑張って欲しいと願います。



☆ 大会を振り返って          少年男子監督 石井 昭彦

  少年男子1日目はリード競技の予選と決勝である。
 北海道の競技順は19番目であったが、奇しくも成績も19位であった。
 試合内容は、関根渓人、亀田翔太郎の2名とも同高度23+でフォール、体のバランスを維持できずの結果だった。
 同高度でフォールしている選手が他に5名いたので、1つ目の核心だったと思う。
  2日目のボルダリング競技予選は、競技順10番目であった。関根が2課題目の走って飛び付くスタイルは得意系ですと言って、
 2トライ目でボーナス(以下「B」という。)2を保持し、完登かと期待するが次の1手が止まらず、これまで。
  ボルダリングも関根、亀田とも同じような成績だった。1課題目:関根1トライ目でB2、2課題目:関根、亀田とも2トライ目でB2、
 3課題目:亀田1トライ目でB2、4課題目:関根、亀田とも1トライ目でB2、チーム順位19位だった。
  今年の少年男子はエースがいないチームだったが、二人とも課題を楽しんで試合をしていたので、良かったと思う。



☆  我らかく戦えり          少年女子監督 長井 洋子



1 今大会を振り返って
   リード競技は競技順1番目という緊張があったのか北谷選手が予想外の下部でのフォール。
  初出場の上原子選手は安定して上部課題に入るものの、両手マッチから次の手が出せずに
  フォール。結果下から3番目という予選順位となった。
   ボルダリング競技に関しては日本代表選手が苦戦した予選課題を、初出場の上原子選手は
  最初のトライでボーナス点を取るが、完登数及ばず決勝進出とならなかった。しかし、今後の
  強化練習で全国に通用する可能性が見えてきました。
   
2 今大会に向けての強化対策について
   9月に道外合宿を実施。北海道選手はボルダリング競技中心選手が多いため、昨年同様
  リード競技を丸一日練習する日程が組まれた。しかし、今大会は成年少年ともリード競技は
  決勝進出していないことから、今後の強化練習について考え直すところは多いと思われます。
   
3 今後の対策について
   オリンピック競技なったことで、クライミングに興味を持つ人達が増えて、全国的に競技
  人口が増加してきています。例年の課題である即戦力になる選手の発掘や現役選手の強化など
  今後も強化事業は問題が山積みだと思います。
   美唄市では従来のリード壁の他に国体施設並みの本格的なボルダリング壁が完成し、多くの
  利用者に競技スポーツとしてのクライミングを体験してもらえる環境となりました。美唄市では
  リード・ボルダリング強化練習が一度に出来るので今後が楽しみです。
   また道外合宿も今後さらに継続し、さらに予算があれば、ワールド選手やその選手をコーチして
  いる方などを迎えて強化練習が実現し、選手にとっても練習に力が入るでしょう。

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