目次へ   前 登山トップへ   次 閉会式へ

羊蹄山頂上待機班報告


タイム
 4:45 真狩登山口発→ 5:37~5:45 3合目→ 6:40~6:47 5合目→ 7:40~7:50 7合目→ 8:25~8:30 9合目(避難小屋分岐)→
      8:58~9:10 火口縁(真狩下山口)→ 9:45 京極コース  分岐(下山口)山頂待機に入る
    ・Fコース(真狩コース下山)スイーパ―のタイム
      12:25 山頂下山開始(京極コース分岐)→ 13:15 火口縁(真狩下山口)→ 17:25 真狩登山口着
    ・E-1・E-2コース(京極コース下山)スイーパ―のタイム
      13:20 山頂下山開始(京極コース分岐)→ 17:15 京極登山口着

                                               CL 石川 孝一 (苫小牧登山倶楽部)

 羊蹄山コースは3コースからE(40名)、F(40名)、G(40名)、の合計120名の参加者が登る想定だった。事前の打ち合わせの中で、トラブル発生時
はリーダーが不足する事態も危惧される点の指摘がありそれについての対策案として山頂隊4名の配置が提案された。
最終的に羊蹄山コース参加者は156名と、Eコースが1班増えて4班構成になった事とで更に山頂隊の役割が重要になるように思われた。
 山頂隊メンバーは途中変更もあったが最終的に、下山、工藤、大藤、石川の4名となった。
当初は登山前日に羊蹄山頂避難小屋に入り翌日の登山日に対応する案が浮上していたが、開会式に参加出来ない等の不具合もあり、前日は開会式
が一段落したところで退席して真狩登山口のキャンプ場に向かいテント泊をして早朝行動開始する事に計画を変更した。
 各自担当を決めていたが一番大事な食事は、3食全て自炊と云う事で買い出しから全てを工藤料理長にお願いした。
 当日は開会式に参加後、講演が始まる前に計画通り車2台でキャンプ場に向かいテントを張り、夕食。
ナイトキャップもそこそこにシュラフに潜り込み、翌日は3時起床、5時出発の予定で進めることとした。
 翌朝テン場から羊蹄山頂を見ると傘雲が掛かり風もありそうだ。前日の天気予報では晴天の予報だったのに若干の不安を感じるが、朝も早いし気温
が上がってくれば良い方向へ向かうのではと楽観的な気分で出発の準備を始める。
既に一般登山者は何人か先行している、我々チームは4時45分真狩登山口を出発する。
 3合目までに3人の先行者に合う、5合目6時40分到着少し風もあり日差しは強くなってきたがまだ歩きやすい。暑さが予想されるので飲料水は各自、
自分の2.0~2.5リットル以外に0.5リットル余分に持つ事にしたが、工藤は自分の飲料水の他に4リットルの水と緊急用3人テントを背負ってくれて
いる。
 9合目(避難小屋分岐)8時25分、山頂付近に雲は無く頭上は快晴だ、風は若干あるが問題はない。
火口縁(真狩下山口)8時58分到着、本部へ山頂の状況を無線連絡する。アンヌプリは見えているのにアンヌプリ山頂との電波の状態は悪く、本部との
交信は良好だ
 旧避難小屋跡地に待機するのは京極コース、比羅夫コース隊との接触が出来ないので京極コース分岐で待機する事にして9時45分に到着した。
風の当らないところに待機場所を設定し、本部と無線連絡を取るが、トラック無線電波の被りが酷く携帯電話で連絡を取らねばならない。
 本部から各コースのリタイヤ―状況などについての連絡を受けながら待機していると、10時半頃京極コースの第1陣が現れ山頂を目指す。その後も
比羅夫コースや真狩コースからも次々と登って来た。
 予備飲料水を沢山担ぎ上げた割に補給をしたのは1件だけだった・・・。
京極コース下山口に最終で到着したのは比羅夫コースから京極コース下山グループの数名の隊で、リミットぎりぎりだが、まだまだ余力は残っていそうで
安心する。
 山頂班は下山コースの2コースにスイーパーとして2名ずつ振り分け、下山、工藤を真狩コース担当とし12時25分下山開始、大藤、石川は京極コース
を担当して13時20分最後尾で山頂を後にした。
 山頂からの下山時の連絡は京極山荘との無線が良好だったので、中継して本部に連絡して頂いたり、有り難い存在だった。
下降ペースは遅々としたものだったが、事故は下山時に多い。焦らずゆっくりと安全に降りてもらった方が事故や怪我をするリスクも減り、多少遅くなって
も結果オーライだ。
 本部は下山時間の遅れで閉会式の時間調整の対応などに色々ご苦労様でした。
スイーパ―としては真狩コースで軽い熱中症処置対応が2件あったが、羊蹄山各コース大きな事故やトラブルもなく17時15分京極登山口着、
17時25分真狩登山口着で登山は無事終了した。
 山頂隊の出番が殆ど無かったのは幸いでした。各班のリーダーの力量と高齢化はしているものの経験豊富な参加者と天候に恵まれたことが大きな
要因だったのだろうと、「ホット」胸を撫で下ろしているところです。

目次へ   前 登山トップへ   次 閉会式へ