クライミングへ  HPへ

 第18回スポーツクライミングJAPAN CUP大盛況の内に終了
       ”道内役員35名のスムーズな運営に感謝の言葉”
      ”道内選手も大健闘”

 第18回JAPAN CUPは、男子選手43名、女子選手22名のトップクライマーが全国から集まり、大観衆をうならせる素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。道内選手も男子13名、女子7名がエントリーし北海道初のJAPAN CUPに日頃の練習成果を発揮、男子で準決勝進出2名、女子では決勝進出1名という成果を出しました。


運営担当、競技役員の皆様ご苦労様でした。
 今回の大会はクライミング施設(レインボークリフ)の関係で、アイソレーション室、トランジットゾーン等を併設出来ないため、企画の段階から難題が多くあり、何度かの企画会議で、別体育館の借用、テントの設営、簡易トイレの設置など種々検討を重ねていきました。江崎理事長の努力もあり会場のレイアウトも出来上がり、委嘱した道内役員の積極的な協力により、アイソレーション室からトランジットのテントまでの輸送、オブザベーション時の全員の輸送など当初一番心配された事もスムーズに進行し、担当して頂いた役員の方々の努力に感謝、感謝でした。
 今回の役員委嘱は、前々日から4日間の仕事があり、極力、札幌在住のクライミングコンペ役員経験者と北海道山岳連盟常任理事の方々にお願い致しました。また、ルートセットの仕事は、国際ルートセッターの資格を持つ飯山健治さんと、同じく木村伸介さんの2名があたりました。セットのお手伝い、試登は秀岳荘の小田光昭さん、奥野充博さんが担当してくれ、連日夜中までの作業で素晴らしいルートの出来上がりに協力して頂きました。 コンペを盛り上げるアナウンス担当はNAC(ニセコアドベンチャーセンター)の鹿又晃さんが務めてくれました。クライミングコンペ経験豊かな鹿又さんのアナウンスに会場は大いに盛り上がり、”ナイスクリップ”の声援に両名のセッターも大受けしていました。
出場した選手達からも苦情やトラブルもなく、気持ちよく競技に集中していました。
日山協から来た田中会長、坂場副会長、森下クライミング委員長、JFAの北山理事長、山本理事もそれぞれ運営のスムーズさに感心していきました。
日本の一流クライマーがずらーっと顔をそろえる中で、ビレーを担当する役員も緊張の連続でしたが、石井さん、三和さんのベテランと、クリフの壁を一番知っている國谷徳昌さん、サテイス・マン・パテイさん、高橋留智亜さん(3人はレインボークリフ勤務)が事前研修をして望み、難しい壁のビレーを見事にクリヤしました。クリフ勤務の3人の方には連日の準備作業、早朝からの勤務、夜中までの作業とお世話になり、またご苦労を掛けました。紙面を借りて御礼申し上げます。


初のJAPAN CUPに道内選手も大健闘
5.14(フォーテイーン)クライマーが6名も参加する中で、道内選手は男子で決勝まで進めなかったものの準決勝に渡辺拓生選手と川股心選手が進出、女子では高橋恵選手が決勝進出を果たしました。全国のトップ選手のレベルと道内選手の差がまだまだ開いている中での、準決、決勝進出は大健闘の内に入るでしょう。
道内の選手には全日本クラスの大会に出場する機会が少なく、一般の部での競技力向上が難しいのが現状です。しかし、4年前から北海道山岳連盟で行っている北海道ツアーに参加する選手の中から、意欲的な選手が育ってきており今後に楽しみを残しております。北海道山岳連盟とし、一般の部の競技力向上にどのように取り組んでいくのかが今後の課題です。昨年の国体では成年女子が予選3位、決勝で6位に入るなどその芽は少しずつ伸びてきております。
 JOCジュニア大会、ユース大会、国体等で上位に入れるようになっている少年の部では、今回も塚田、國谷、杉本の3選手が準決勝に一手及ばなかったものの着実に力を付けてきています。少年の部では、学校予算、体協強化合宿、国体等チャンスがあれば全国大会に出場機会を与えてやる事により力を付けてきました。今後も楽しみな選手が少しずつ育ってきており、今後の活躍を楽しみにしています。


特大のJAPAN CUPが復活
 男子決勝では、出場最年長の篠崎嘉信選手(東京都・シード)が若手優勝候補No1の松島暁人選手を破り、大歓声の中に優勝を決めました。JAPAN CUP初優勝を決めた本人の喜びと、最年長者の優勝に場内も感動あふれる見応えのあるシーンにしばし酔っていました。
 女子決勝にも一波乱があり、もっか、国内15連勝の小林由佳選手が完登目前にまさかのホール、韓国からの招待選手KIM Ja-in選手が素晴らしい登りを見せて完登するという波乱に場内も騒然となりました。JAPAN CUPでは国内選手の順位が優先するため、小林選手の優勝に変わりはないもののドラマチックな幕切れでした。
男女とも、優勝者には特大のカップが贈られました。このカップは十数年日山協の倉庫に眠っていたものらしく、企画会議の中でJAPANCUPなのだからカップを用意して下さいと、日山協にお願いしていました。第三回目の優勝者である北山真JFA理事長も初めて見るとのことで、記念撮影に及んでいました。


大きな感動と、大きな疲れが??残った大会でしたが、北海道山岳連盟として多くの収穫があった素晴らしい大会であったと思います。
選手の皆さん、役員の皆さん本当にご苦労さまでした。 (競技部長 奈良憲司記)

クライミングへ  HPへ