安全祈願祭
北海道新聞社様
車で一気にベースキャンプ入りしたために、皆軽い高山病になっていましたが、ベースキャンプに3日も居るとすっかり良くなりました。
他の隊では肺水腫になったり、顔がパンパンに腫れたりして1000m下の村まで降りたり、ひどい時はザンムーまで足を伸ばして養生に行く人も居ます。
当番車(ドライバー付4WD車)は毎日休む暇も無く走っています。
私達はネパールでの事前順応の効果が現れてきました。
4月16日に安全祈願際(プジャ)をしました。
これはシェルパ達が登山前に行うお決まりの祈願祭です。
祭壇に並んだ供物は、日本から持ってきたお菓子の数々、お酒もちょっぴり、ビールに地酒とチョモランマの山の神様のお気に入りの食べ物をいっぱいお供えし登山の成功と安全を我々も一緒にお祈りしました。
山の天候はこのところ午後から曇って時には雪が降り出す毎日です。
18日には、いよいよ上部に向けて荷揚げが始まりました。
江崎隊長、二井田副隊長、高橋、中村両隊員が18頭のヤクとともに10Km先のC1に向かい、その日の夕方、無事に5600mのキャンプに到着し高山病の症状も無く全員体調は万全です。
工藤リーダーは残った荷物を次のヤクに積むためにBCに残り、22日に上部に上がる予定です。
19日には二井田副隊長、高橋、中村の3名が、さらに10Km先の高度6300mにABC(アドバンスベースキャンプ)を設けました。
現在荷物が予定の3分の1しか上がっていないので電源装置がなく、また、地形的にトランシーバーでのコンタクトが取れず直接の情報は入って来ませんが、他の隊のトランシーバー交信の情報によれば元気だそうです。
江崎隊長は一旦BCに下り、22日に工藤リーダーと再び上る予定です。

安全祈願祭

安全祈願祭その2