日時 : 2000年4月23日 18:59
件名 : チョモレポート4−23
北海道新聞社様
安全祈願際を済ませ、翌日から上部への荷揚げが開始されました。
ポーターに代わって荷揚げをしてくれるヤクが、不足しているために3分の1だけ上げることになりました。
ABCまでには20Kmの道のりを歩かなければなりません。
途中で一泊して2日目にABC入りです。
ロンブク氷河に沿って歩きずらいモレーンの道を徐々に高度を稼いで行きます。
ゆっくりと5時間ぐらいでC1に着きます。
ここまでくるとチョモランマは前の山に隠れて見えません。
氷河の脇に張ったテントの一夜は、快適とは言えません。
翌日は、ちょっと変わった景色が展開します。
氷河の氷がにょきにょきと氷塔になって10mもの高さにそそり立っている脇をあがって行くのです。
だらだらとしたモレーン帯を歩くこと5時間あまり、ようやくチョモランマが見えてくるあたりでノースコルに向かって大きく右にカーブすると色とりどりのテントが目に入ってきます。ここがABCです。すでに外国の隊が何隊もテントを張っていました。
その中で一番上の方に私立ちのテントは設営されました。
ここが実質的なベースキャンプとなるのです。
C1からABCに向かう工藤リーダーとキッチンボーイ