支援トレッキング隊到着


北海道新聞社様

北海道山岳連盟エベレスト登山隊は4月27日までにノースコル(7000m)までの順応を終え29日にBCに全員が帰って着ました。
30日午後には支援トレッキング隊一行12名が、エベレストのBCに到着しました。
しかし、BCエリアの入り口近くで奥への自動車の乗り入れを拒否され、仕方なくそこにテントを張り、トレッキング隊リーダーの早坂氏ひとりが歩いて800m先の登山隊BCまで来て、到着を知らせてくれました。車で5100mのBCまで途中高所順応のため、ニエムラ、テンリーと2回のハイキングをしながら徐々に上がって来たのですがBCに着いた時に、高山病の症状を訴える人が半数も居て、食事ものどを通らない状態でした。夜になって歩行も困難な人が出たため、登山隊の酸素ボンベを運んだり、ガモウバッグに入れて、気圧を加えたりと忙しい状態になりました。高山病には高度を下げるのが一番と深夜にも関わらず5人が1000m下の村に下りました。
それでも、翌5月1日には、残った元気な人が、3人ベースキャンプを訪れ昼食を共にすることが出来ました。
さらに、日本からの沢山のお土産を頂いたり、この高地(5100m)で尺八を演奏していただいたりして隊員は大喜びです。
ダイニングテントの中には、寄せ書きの日の丸の上に「ベースキャンプへようこそ」の歓迎の準備がすっかり出来ています。
2日にはもうお別れの日が来てしまいました。
昨夜からあいにくの天気で、朝には5センチの積雪があり、雪が降り続いている中を最後にベースキャンプにもう一度と、下の村に下りていた人も駆けつけていただき、具合の悪い3名を除き、9名の方が激励の言葉を述べにBCに集まってくださいました。
ベーステントの前で記念撮影をし、登山隊からは記念に上の方から拾ってきたエベレストの石を渡し、最後に江崎隊長のお礼の言葉を期にトレッキング隊の皆さんは車に乗り込みました。隊員たちは別れの手を振り登頂の成功と日本での再開を誓っていました。

5月2日 支援トレッキング隊到着
支援トレッキング隊到着