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一般募集H24第21回北海道中高年安全登山講習会報告 

 道岳連(普及委員会)主催の第21回北海道中高年安全登山講習会は、7月14日〜15日新得温泉ホテルと
十勝岳新得側コースを会場に一泊二日の行程で行われました。

 一日目(14日)は、@十勝岳の生い立ち(神山理事長)、A山の気象・観天望気とビバークの仕方(太田副会長)、
B登山のトレーニング(荒堀普及委員長)、C地図の見方とコンパスの使い方(神山理事長)など机上講習を行い
ました。

 二日目(15日)は、未だ薄暗い午前4時にホテルを、6時に十勝岳新得側コース登山口を出発、気になった天気も、
登山口に近づくにつれて青空に変わり暖かく絶好の登山日和になりました。
新得側のコースは、登りはじめは緑豊かな森林地帯、そしてハイマツの長いトンネル。


   7/15 6:10  出発前(登山口)
   
    コンパスで方向確認
 
   7:00  登山道から見た十勝岳
   
       美瑛岳
 
    トムラウシ山、左はオプタテシケ山
   
       7:30  沢の縁を歩く

昭和37年6月の大噴火による降灰で白骨化したハイマツを左右に見ながら荒涼とした砂漠を思わせる火山灰地を登ります。
その不毛の大地にも、マルバシモツケ、メアカンキンバイ、イワブクロなど高山植物が花を付け、生命の息吹を感じられます。 
 十勝岳と美瑛岳の稜線下、急傾斜の大雪渓を喘ぎ喘ぎ登ると十勝岳山頂が眼前に現れ参加者からは歓声が!!
当初の予定どおり11時に山頂着、記念写真を撮り、弁当を食べ、登りの辛さも忘れて皆さん笑顔になっていました。
火山灰地は地面が柔らかく乾燥していたので、下山での足への負担が少なく予定よりも1時間早く15時登山口に到着。

 
      8:55  雪渓を登る
 
       9:30  ハイマツの白骨
 
     9:55  荒涼とした砂漠地帯
 
    11:00  稜線にて十勝岳をバックに
 
 
      11:20  十勝岳山頂写真
 
 
    12:10  稜線から雪渓を下る
   
      16:40  閉講式

 行動中ある女性参加者の登山靴、左右両方の底が剥がれるハプニングがありました。
参加者で、テープや漁網の糸などを出し合い協力して応急処置を施し難を逃れることが出来ました。
何回も参加している人達は、ハプニングにも対応する術を身につけていることが分かり、この中高年
安全登山講習会の成果が現れる一幕となりました。

     

 この中高年安全登山講習会は、過去4年間天候に恵まれず山頂に辿り着けず、参加者に申し訳ない気持ちでいました。
今年7月1日十勝岳で発光現象が起こり一時避難騒ぎになったので、「今年も駄目かな?」と意気消沈したが、噴火では
無いことが分かり、登山も大成功でホッと胸を撫で下ろしました。
        

                                                       (報告:荒堀普及委員長)

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