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「抜ける青空、一転して猛吹雪」冬山の過酷さを味わう

 今年度最後の「冬山講習会partU」は、2月8日(土)〜9日(日)「日勝ピーク周辺、ペケレベツ岳、沙流岳」「国立
日高青少年自然の家」を会場に実施しました。
一般19人、会員6人、指導員・スタッフ7人及び道岳連会長と33名の参加。

 1日目、午前9時30分、国立日高青少年自然の家に集合し開講する予定だったが、札幌から参加者を乗せたバス
は高速道路の事故などで1時間ほど遅れるハプニング。
この日は日本列島をスッポリ被う高気圧に恵まれ、寒さは超一級だったが「真っ青な抜ける青空」の中、山スキー初級
班・中級班は日勝ピーク周辺、山スキー上級班・テレマークスキー班はペケレベツ岳方面の沢までのツリーラン、スノー
シュー班は昨年のリベンジと熊見山へ、地図・コンパス・弱層テストなどの実践を行った。

スノーシュー班 出発                        熊見山へ
 
熊見稜線                                熊見山頂
 

スキー班 樹林帯をラッセル                    日勝ピークより遠景
 
日勝ピーク                               日勝ピーク
 

午後4時に青少年自然の家に移動し夕食前後2時間30分、会長の「講話」「冬山の装備」「地図・コンパス」「雪崩の知
識」「気象・ビバーク」と道岳連会員の講習に匹敵するレベルの高い内容となった。
午後8時からの交流会では、道岳連制作のDVD「北海道の山スキー」を鑑賞しながら賑やかに談笑となった。

室内講習
 

 
交流会


 

 2日目は低気圧の接近で一転して荒れ模様、気温マイナス10°に加え10mの強風は冬山の過酷さを味わうには十分
過ぎるほどであった。
スノーシュー班では、吹雪の中で実施した「ビバーク」訓練を行い遭難防止の有効手段であると理解を深められた模様で
ある。
スキー班はペケレベツ岳、スノーシュー班は沙流岳を目指したが、悪天候に阻まれ共に山頂は極められなかった。次回へ
のリベンジを誓うこととなった。
 冬山の厳しさを存分に体感した参加者は、日高青少年自然の家をバックに記念写真を撮り無事散会した。
                                                          報告:普及委員長 荒堀
吹雪の中をラッセル                          吹雪
 
ビバーク用縦穴掘り                          ビバーク横穴
 
記念撮影


【参加者感想文】
 冬山講習会にスノーシューで参加しました。
一日目は、熊見山を目指しながら、雪庇を踏み抜かないためのポイント、トップを歩く時のコースのとり方・歩く ペース、コン
パスの使い方などを教わりました。
合間には、山ウサギの習性を交えたお話もあり、好天の中、良い汗をかきながら、冬山の楽しさを味わいました。
宿舎に戻ってからは、地図の見方・コンパスの使い方、冬山装備、雪崩対策、気象について、とてもわかりやすく教えていた
だきました。
二日目はサングラスが凍るほどの寒さの中、沙流岳を目指しましたが、悪天候の為、途中で断念。ストックを雪面に置いて
の道迷いの防止法や雪洞作り・弱層テストの実技を教わりました。
登った事のない沙流岳に登れなかったのは残念でしたが、好天・悪天候の両方を経験できた事は、勉強するうえでは良かっ
たと思い、苦手だった地図読みやコンパスの使い方も身につける事ができました。また、講師の方の体験に基づくエピソード
もとても貴重なものでした。雪山は素晴らしく、楽しい反面、厳しさや危険との隣り合わせでもあり、改めて技術や知識の習得
の大切さを痛感しました。
 今回が初めての参加でしたが、様々な地域の方達との交流も楽しく、たくさんの事も教えていただき、とても充実した二日間
でした。
また是非参加したいと思います。どうもありがとうございました。
                                                         釧路山友会  根岸 美智子

(参考)
1. 参加者平均年齢=55.7歳、スタッフ平均年齢=66.3歳、全体の平均年齢=61.0歳)
2. 役員・スタッフ(8名)
  @小野倫夫 A荒堀英雄 B秋元節男 C新井 孝 D新井素子 E難波正幸
  F西谷芳晴 G藤野 雄

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