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一般募集H25第22回北海道中高年安全登山講習会「ニペソツ山」報告 2013.7/13-15

今年の中高年安全登山講習会は、標高年「ニペソツ山(2013m)」に挑んだ。
7月13日(土)〜15日(月)二泊三日で実施したが、昨年から運が向いてきたのか連日晴れの良い天気となった。

13日は「ネイパルあしょろ」で机上講習、「気象」「地形図の見方とコンパスの使い方」「アクシデントに備える」をテーマとした。
座学は中高年の方々にとっては少々苦痛だったように見受けられた。



14日は標高年「ニペソツ山(2013m)登山」、5時バスで出発、7時登山口に着く予定だったが、今年は標高年とあって
登山者が多く林道両脇に車の列、バスが留められず登山口の1km手前から林道歩き、この小ハプニングにより30分遅れ
て登山スタート。小天狗の岩場でのセミクライミングは、登りも下りもみなさま難儀されたようである。
登るにつれて眺望が開け、大雪山やトムラウシ、石狩連峰、遠くには阿寒、知床、日高の山々までが一望できた。
天狗平では眼前にそびえる勇壮なニペソツ山を見て山頂への思いで胸が高鳴ったはずだ。
きついアップダウンを繰り返して山頂に全員が到達した。予定を1時間ほど超えていた。

ネイパルあしょろ 玄関で

林道にはビッチリ車





前天狗着 ニペソツ山の雄姿を見る



頂上は目の前


下山開始


参加されたみなさまの熱い情熱が実を結んだと言える。
登山道には高山植物が花を咲かせ、疲れも吹き飛ぶ一服の清涼剤としては充分過ぎるほどであった。
下山も三度のアップダウンを繰り返して登山口に着いたのは2時間遅れであった。




登山口着


それでも温泉と夕食、楽しい交流会の運びと成るところであったが誰もが予想すらしなかった大ハプニングが起こった。
バスのタイヤに石が挟まり走行不能に成ったのだ。携帯も無線も通じない陸の孤島地帯での事件。
参加したみなさま「バスの中でビバークか!」と覚悟を決められたそうである。



幸運にもパトカーが通り事情を説明乗せて貰い、糠平温泉ホテルから車を出していただきみなさまを温泉まで運ぶことが
できた。温泉入浴と生ビールを飲みながら遅い夕食(鹿丼)。この時間すでに22時を過ぎバスが直って糠平を出たのが
22時30分、ネイパルあしょろに着いたのが23時30分、子供達が寝静まったミッドナイト交流会も小ハプニング。
大小のハプニングも疲れも何処へやら、念願の標高年ニペソツ山に到達した満足感の方が大きかった。深夜1時に解散。

15日は朝食後、閉講・解散としたが、みな疲れた身体で帰路についた。
苦難を乗り越えて全員無事に目的を達成することができ、この上なく満足の中高年講習会であった。
更に標高年記念「ニペソツ山登頂証明書」までいただき思わぬサプライズだった。



参加者 男12 女3 計15名(平均年齢63.7才)

役員 CL荒堀英雄、SL土屋勲、神山健、田村勝夫、太田紘文
                                                     (報告:荒堀)

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