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冬山講習会P art 1 「冬山低山海を背に登る大黒山」報告 普及委員会委員長 秋元

    元服山477m・大黒山725m
日  程 28年1月16日 〜 28年1月17日
メンバー 28名(受講者20名、スタッフ8名<うち調理担当、ドライバー各1名>)
行動概要
1/16(土)9:30(仁木町山の家きょうどう)打ち合わせ
     11:00〜12:30元服山477m 12:40〜13:30前庭でビーコントレーニング、雪洞製作
     15:30座学(冬山のリスクほか) 17:30(就寝21:30)
1/17(日)7:40=8:10登山口8:30〜12:20大黒山(724m)東P723mからの北尾根12:30
    〜13:50登山口(スノーシュー)14:50(スキー)=15:20閉講式、解散15:40

初、中級者を対象にした道岳連冬山講習会の第1回。仁木町の元服山、翌日は大黒山をベースに、深雪に慣れ親しむ
こと、そして「冬山のリスク」について勉強する。受講者は遠く稚内、北見枝幸、別海、函館からも。山岳会に加入してい
ない愛好家4名、基礎講習に意欲的な山岳会会員8名、道岳連個人会員8名の20人。

写真 横山、新井





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受講者の感想

[個人会員Yさん]
 2日日の大黒山へはスノージュー班とスキー班に分かれて登りました。 7時40分、宿泊先「山の家きょうどう」を出発。
 30分くらいで登山口に到着。準備をし、準備運動をして8時30分、登山開始。スキー班は全員で13名。登山開始時の
気温は−11℃。天気は快晴。
 交代でラッセルをしながら歩きました。自分が先頭になると、どのルートを歩いたらいいのか判断しなければならず、
体力的にも精神的にも負担がかかります。事前にルートを把握しておくことが気持ちの余裕につながるのだと思い、山に
登る前の計画をしっかり行うことの重要性を感じました。 。
 下山開始予定時刻の12時になり、標高650mの所で休憩。 12時35分に下山開始です。雪が深く、木と木の間を
滑っていくので、緊張しながらの下山でした。リーダー、サブリーダーの「ゆっくり行こうね。」「斜めに滑ってキックターン
して。」などの声掛けに後押しされて下山することができました。2時50分に、スキー班全員登山口に到着することができ
ました。

[一般参加Tさん]

 少しでも冬山の知識を習得するために、昨年に引き続き山スキーで参加をさせて頂きました。昨年一緒に受講した方も
スタッフの方の顔ぶれも懐かしく、初日から緊張することなく楽しく過ごすことができました。
 初日は全員がスノーシュー体験で晴天のなか元服山へ。私はスノーシューを履くのは初めてでしたので、感触を確かめる
事ができて良かったです。膝ラッセルくらいの積雪がありましたが、他の人にペースを合わせ、決して急がず、無理をせず
に疲れる前にラッセルを交代しながら山頂へ。スタート時点と登攀途中では地図読みとコンパスの実践もあり、独学で覚え
ていたコンパス読みも、下山時はコンパスを触らずに針を「赤一赤」から「赤一白」に合わせることで下山方向が一瞬で判る
ということを教えて頂き、まさに目から鱗が落ちた…でした。
 下山後は広場でビーコンを使った捜索練習、雪洞作り、ピットチェックなどを全員が真剣に取り組みをさせて頂き、何よりも
実践と練習の積み重ねが重要だと思いました。
 二日目、私は山スキーで晴天のなか大黒山へ。初日同様、トレース無しの深雪の中をラッセル交代しながら班別に向かい
ましたが、今年は雪が少ないため沢が出ていて、ラッセル時のコース選択も難しい場面もありました。そんな状況のため、
残念ながら時間が無くなり山頂には立てませんでしたが、参加者全員がそれぞれに、リーダーやサブリーダーの方にコース
取りやシール登攀のコツなど様々なアドバイスをもらいながら登り、下りは深雪のなかを思い思いのシュプールを描きながら
下山し、気持ち良い登山ができました。
 今回の宿泊施設の食事は自炊だったのですが、食事作りに駆けつけて下さった女性スタッフの皆さんが美味しいカレーや
サラダを作ってくださり、漬物もたくさんの方が持ち寄ってくださり、北見枝幸からはホタテ刺身とクコの差し入れがあり、至れ
り尽くせりの食事で全員が盛り上がった懇親会でした。
 今回の講習では得るものが多かったと思っていますが、皆さんにとって、そんなの当り前だよ。という事でも、まだまだ私に
は知らない事がたくさんあります。安全に登山するためにもこれからも技術や知識をしっかりと習得したいと思います。

[個人会員Mさん]
 登山を始めて、2年5ヶ月、3度目の冬を迎えました。今年はしっかり勉強してもっとディープに山を楽しみたい!と思い、
個人会員へ入会させていただきました。正直、ひとりも知らない世界へ飛び込むのはとても勇気がいりました。が、とても楽し
かった!参加して良かった!と思っています。
 今回の講習目標は、我流で学んできた読図の確認と、3種の神器の取り扱いについて学ぶこと、でした。講師の方々、山の
先輩達と、楽しく真剣に取り組むことができ目標を達成したと実感しています。実践では、ラッセル交代のタイミングや、ルート
の取り方、破損したスノージューの応急処置など、多くのことを学ばせていただきました。また、ひとりでは味わえない、みんな
で登ることの喜びを感じ、下山後もバスの中も楽しい時間を過ごすことができました。2月の講習会も楽しみにしています!

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