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  H27夏山講習-PartT 報告

  「低山ハイキング&初めての岩登り」
日程    平成27年5月30日(土)〜31日(日)
宿泊    小樽自然の村・おこばち山荘
受講者 15名(一般5名・個人会員5名・山岳会会員5名)
スタッフ 読図G(橋本一郎・大嶋悠子)クライミングG(橋村昭男・石井昭彦)総務G(神山健・玉木とし子)
行程  30日(土)9:00小樽自然の村(おこばち山荘)集合、オリエンテーション 
10:00〜14:00尾根歩き
  15:00〜17:00座学 
18:00〜夕食、懇親会
      31日(日)6:00起床、雨/赤岩小屋クライミングボード(川口敬一氏所有)へ
14:00終了
行動記録 

<1日目>


 受付、開講式後、オリエンテーション、体調、装備点検の後、於古発山とその山麓を周遊。周遊路は地形図に明記され
ていないが、ほぼ尾根上に。植生説明するスタッフの大嶋はオクエゾサイシンの群生を発見。於古発山708mから分岐621m
を経て、大曲展望所582mに至る歩道南側に咲いていた。草たけ10cm、本州種名は双葉葵で徳川家の紋章に使われたと
いう。赤紫の小さな花は、葉陰でうつむきに恥ずかしそうに咲いていた。

 ウドが群生し、みんなで歩行の合間に収穫した。みずみずしく柔らかい。生食してもさわやかな味。地形図とコンパス操作
も忘れず行う。天気は晴れ、多少蒸し暑いが、それでも北海道の初夏は気持ちよい。鮮やかな緑の森の中、読図しながら
ゆっくりと周遊した。

 山荘に戻り、3時からは翌日の簡単な岩登りのための準備、講習を行う。今回はほとんどが岩登りの未経験者ということ
で基礎から始める。
 ハーネスについてはサイズの選び方、足入れの注意、ベルトの締め方など。今回貸し出したものは折り返しが必要なタイ
プで、現在の主流は折り返しが必要ないことなども、講師から説明する。
 次にロープ結び。全員に練習用のスリング用ロープを持ってもらい、エイトノットとハーネスへの結束を練習する。全員初
めてなので、この練習に多くの時間を費やした。この後、グローブヒッチ、ダブルフィッシャマンノットを練習して翌日の準備
とする。


<2日目> 

 夜半から雨が降り出し、明け方になっても止まない。赤岩は中止、小樽市内にオープンしたインドアジムでの練習となった。
個人ジムではあるが一般にも開放しているということで使わせていただく。本来の目的であった、尾根歩きの中での岩場の
対処法は出来なかったが、セルフビレイ、簡単な懸垂下降などを体験した。本格的なインドアクライミング、ロープを使ったり
登ったりする行動は、参加者にとって、貴重な、愉快な初体験になったようだ。

 朝までの雨は昼頃には晴れ、きれいな青空が広がった。それで昼食後赤岩見学に行く。この天候ではクライマーはいない
だろうと予想したが、峠の駐車場は満杯であった。雨が降っても粘り強く晴れるのを待つ姿に感心する。赤岩峠から下赤岩山
まで岩場を見学しながら散歩する。近くの岩場ではクライミングを楽しむ彼らの声が聞こえる。

 雨上がりの澄み切った空に遠く積丹、増毛、手稲、余市の山々の遠望を堪能出来た。さらに昨日登った於古発山や近くの
遠藤山、塩谷丸山等もすぐそばの距離で見ることが出来た。一行はこのあと小樽自然の村に戻り、閉講式を行い解散した。

                                                                 (橋本・橋村記)

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