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冬山講習会Part2 三段山及び前十勝岳カバワラ尾根報告

1. スキー班L普及委員会 細木 輝雄

【3月17日(土)1日目 白銀山荘駐車場から三段山】
 白銀荘駐車場⇒10:15開校式⇒三段山登山出発10:40⇒三段山頂上13:30⇒
 白銀荘駐車場着15:00⇒凌雲閣別館15:30⇒座学講習16:30⇒夕食、懇親会

 今回の講習会の参加者はスキー14名、スノーシュー6名とスタッフ7名の総勢27名で、まだまだ雪深い白銀荘駐車場に
各自で集合し、開校式後三段山を目指して出発する。
 南西側コースをたどると森林帯は深い雪でしたが、先行者のトレースを利用することができたので、うまく高度を稼ぐ事
が出来た。
 森林限界を超えた1300m付近あたりから風が強くなり、視界もかなり悪くなってきたので、スノーシュー班はここから引
き返す。
 残りのスキー班は取りあえず行ける所まで登ろうと言う事で、沢沿いを進むが、視界は更に悪化してホワイトアウト状態、
かすかな地形を頼りに苦労して登って行くと、最後にクラスした急な斜面となり、稜線にやっと出る事ができた。
 稜線にスキーをデポして三段山頂上へ、強風と視界不良の頂上からは雄大な上ホロや十勝岳を見ることが出来ずとて
も残念!早々に記念写真を撮って全員間隔を狭め慎重下山する。
 リーダーとしては、いくら慣れ親しんだ山でも、やはり悪天候の時は標識を付け、クラストした斜面ではスキーアイゼン等
を使用して、安全登山の基本に対応出来なかった事については少し反省でした!
 途中、雪の状態が良くなった所から、それぞれ思いっきりパウダースノーを満喫し、全員無事に白銀荘駐車場に着いた。
 ここから本日宿泊場所の凌雲閣別館へ車で移動し、本館の素晴らしい温泉に入って、今日一日の疲れを取ることが出
来て大満足。
 夕食前に、講師の加藤陽子さんから低体温症の座学講習を受け、その後夕食、懇親会と進んで、夜遅くまで話が盛り上
がりました。
 別館は、登山者であれば30人〜40人程が利用出来る施設で、今回トイレの調子悪かったのでちょっと大変だったが、
今後も大いに利用する価値がある。
 
【3月18日(日)2日目 凌雲閣別館から白銀荘駐車場移動し前十勝岳】
 白銀荘駐車場7:00⇒前十勝岳登山出発7:30⇒前十勝岳カバワラ尾根上10:00⇒白銀荘駐車場着⇒12:00⇒解散12:30
 
 凌雲閣別館からそれぞれ白銀山荘駐車場に移動して、7時半から前十勝岳方面に向けて出発する。
本日は朝から天気が良くて山々もはっきり見え、沢を渡りカバワラ尾根の取り付きで大休止し、春の日差しを浴びながら
登って行くと、多くの人が下に見えた。1500m付近から雪面が固くなり、スノーシュー班は更に上へ登って行き、スキー班
はこの辺から滑りを楽しむ事にした。
下でカメラを構えて待つ横山CLの所まで、最高のポーズで滑って行く皆さんは、メチャメチャ上手!特に秋元副会長の
ガッツと見事な滑りには脱帽でした。
一回きりの滑りで物足りないアクティブな参加者の皆さんは、再び先程の所まで登って、春スキーを思う存分楽しんで下山し
、閉校式後解散となりました。

2. 冬山講習会part2に参加して
             スノ-シュ-班L 蘭友登高会 佐々木秀幸

【3月17日 三段山 スノーシュー登山】
 男3名、女4名 天候 曇り 気温−8℃
吹上温泉駐車場、10時スタート、12時24分、1564mで風が強く視界不良の為、リーダー判断で終了としました。
下山時ホワイトアウト強風のため停滞していたスキー班2名を連れて安全な場所まで下山する。
13時43分に吹上温泉駐車場に到着 登山終了

「3月18日 前十勝岳 スノーシュー登山」
 2名体調不良の為キャンセル、男2名、女2名
7時50分スタート 天候 晴れ 気温−8℃ 風は弱い
1400m付近でスキー班は滑走準備に入る。スノーシュー班は参加者のまだ上に登りたいとの要望もあり、天候も良いこと
からリーダー判断で頂上手前の
雪煙が上がっている手前で、止めることをメンバーに伝えて再スタートする。
雪面は次第にクラスト化、風も強くなり始めた為、1700mで終了としました。
10時30分頃下山開始、11時45分吹上温泉駐車場に到着。登山終了

リーダー 感想
一日目の三段山では天候も悪いため、早めの下山と成りました。
二日目の前十勝岳では、天候も良く風も弱く、良い登山と成りました。


参加スタッフ
秋元副会長
横山温、細木輝男、橋本一郎、佐々木秀幸、加藤陽子、横山泰子

開会式




二段目休憩

三段目へ向かう

山頂





凌雲閣別館

低体温症座学講習と夕食、懇親会

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3/18 白銀荘前出発 前十勝岳カバワラ尾根へ


凌雲閣本館露天風呂で終了

2018年度冬山講習会Part 2(応用編)を終えて
                              佐藤貴弘


 北海道へ赴任する前は夏山を主に登っていましたが、今シーズンからは冬山にもチャレンジしたいと思い、冬山登山の
知識を学ぶべく講習会へ参加させて頂きました。
 1日目は曇り空で、残念ながら眺望は望めませんでしたが、スキーでの初めての登山だったので期待に胸を膨らませて
出発しました。皆さんの輪の中に入れるか少し不安でしたが、気さくに話しかけて頂き、雰囲気に溶け込むことが出来まし
た。道中、スキーの歩き方やストックの使い方、体温調整の方法などひとつひとつご指導いただき、冬山登山のノウハウを
学ばせて頂きました。初心者の私にも無理なく付いていけるペースで、一面の雪景色を楽しみながら登ることができました。
山頂近くまで来ると風が強く吹き、斜面も急になってきて緊張感のある場面もありましたが、無事に三段山に登頂できました。
記念撮影を終えていよいよ滑降の時間。視界が悪かったため、はぐれない様に気を付けながら降りていきました。誰かが
滑ると歓声が上がる一体感ある雰囲気が新鮮に感じられ、気持ちよく滑っていると、あっという間にゴールの白銀荘に到着
していました。
 凌雲閣の温泉で疲れを癒した後は、低体温症の講習会がありました。低体温症になった時の症状や処置方法について
学びました。その後は夕食、懇親会とお楽しみの時間に。ボリューム満点のすき焼きを頂きながら皆さんと山の話で盛り上
がりました。山岳会での活動や山岳指導員のことなど、興味深い話をお聞きしてとても刺激になりました。
 2日目の朝は温かい豚汁をお腹一杯頂き、登山口の白銀荘へ。昨日とは打って変わって天気は快晴。最高のコンディション
の中、前十勝を目指しました。樹林帯を抜けると、この後滑る前十勝の斜面が見えてきて胸が躍りました。せっせと尾根を
直登して中腹のスタート地点へ。眼下に富良野平野を見下ろしながら大展望の中を滑降。時間に余裕があったため、登り
返して2本目も滑らせて頂きました。一歩一歩登った道をスキーであっという間に滑り降りるという夏山にはない特別な爽快
感を楽しんで、大満足の中、講習会を終えました。
 2日間の講習会を通じて様々なノウハウを教えて頂くとともに、皆さんの温かい雰囲気の中で冬山登山の魅力を感じるこ
とができました。講習会開催にあたり様々な準備をしてくださったスタッフの皆様、道中や懇親会で山の知識をご指導くだ
さった皆様、本当にありがとうございました。

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