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平成24年度 高所登山講習会報告 2012.8/17-19

                                                         海外登山委員会
                                                         委員長 工藤寛

 本年度の富士山頂に宿泊する高所登山講習会が8月17日〜19日で行われた。参加者は一般組が女性5名、
道岳連組が3名、講師1名の合計9名の内訳。
 初日は、晴れた暑い中、東名高速の渋滞に遭いながら御殿場を経由して山中湖の宿へ。大気の状態が不安
定で、富士山周辺は雷雨があった。温泉に入ったりしながら明日に備える。
 翌日は4時半頃に山中湖を出発し、富士宮口のシャトルバス乗場を経由して5合目の登山口へ向かう。天気は
まずまずで富士山を仰ぎながらの登山開始。
 6時半近くより登り始め、非常にスローペースで山頂へ向かう。途中雷鳴を聞いたり、雨にあたり雨具を着るが、
山頂に着く頃には雨具も乾くほどの天気であった。15時近くに富士宮口の頂上に到着。天気もいいので剣ヶ峰へ
往復したりし、ゆっくりとする。
 16時過ぎ山頂にある「頂上富士館」に入りくつろぐ。夜中、高山病で頭痛や吐き気をもよおす者もいたが重篤に
いたらず朝を迎えた。
 19日はご来光を5時少し前に拝み、最高の天気の中、御殿場コースへと下山開始。足がゆっくりな女性陣は直
接、男性陣は宝永山経由で、宝永火口を経て、富士宮口5合目へ下山する。9時20分頃下山。お土産を買ったり
入浴したりし羽田空港へ向かった。
 一般女性の中に足の弱い人がおり、男性陣は時間がかかりすぎて不満があったかもしれないが、ゆっくりと順応
する観点からは、このくらいのペースがいいと思われる。昨年のリベンジができ、まずまずの成果であった。

 お世話になった山中湖の貸別荘
   
 
   朝ペンション前から吉田口を登る大勢のライトが見えました(わかるかな?)
 
  5合目着
 
 出発
   6合目
 新7合目
   山小屋荷物の運搬用トラクター
     
 
   冷たい雨
 
   9合目
     
     
 
   靴が割れ軍手を履かせて下山する山ガール 保つかな
 
   頂上 浅間神社着
     
 三角点 「富士山」 3775.63
   富士山剣ヶ峰
     
     
     

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2年連続参加 荒堀さんのコメント

 平成24年8月18日15時30分 日本の最高峰「富士山頂・剣が峰3776m」に到達。
私にとって2年目でようやく達成した「日本一の山・富士山」登山でした。

 昨年は、須走口から入りましたが、七合目あたりから雨が降り始め山頂に着いた時には風雨が強
くなっていた。
山頂小屋の人からは「剣が峰には行かないでください、落ちて死んだ人が何人もいます」と言われ
「明日に期待しよう」となりました。
山頂の小屋に泊まり、初めての高山病「頭痛」を体験しました。
登っているときには殆ど感じませんでしたが、小屋に落ち着くと「頭痛」が襲ってきました。
小屋で休み鼓動が落ち着くと、血中の酸素濃度が低下しているので酸欠状態になるんです。
期待していた翌日は、前日にも増して暴風雨、山頂小屋は登山者の休憩所を兼ねているので、3時
頃起こされ3時半に戸を開けたとたん登山者がどっと入って来ました。これには驚きました。
若者が多かったのですが風雨の中ずぶ濡れになって戸が開くのを待っていたのです。
私たちはやむを得ず早朝下山、剣が峰は諦めました。
それでも「和製グランドキャニオン」を見て、殆どガスって見えなかった「小富士」に登れたのは
収穫でした。

 「今年こそはリベンジだ!」とばかり再び富士山登山に参加。
8月17日、羽田空港に到着したとき「ムッ」とする暑さ、嫌な予感が的中、車で移動途中雷雨に
見舞われました。
この日は中山湖畔の民宿に宿泊。18日午前4時出発、登山口には5時30分、一番標高の高い
2400mの富士宮口から入りました。山頂を眺めると神社の鳥居が見えるのです。標高差1300m
日帰りも可能なコースに見えました。
天気は上々「今年はついてるぞ」と胸を躍らせて登り始める。海外委員長の工藤さんをリーダーに、
女性5人、男性4人の9人パーティー。参加者みんな中高年の中で一人だけ女子高校生が加わって
いたのでぐーんと明るさが増していた。
遠くから雷の音が聞こえ「こちらに来なければいいね」と話していたら、意地悪いもので3000m付近
で雷雨に見舞われました。
雨は一過性ですぐ止みましたが、雲の中からいきなり降る雨は、あられが融けきらない粒状のもの
もあり、とても冷たく指先がしびれました。14時50分山頂小屋着、神社、郵便局があり都会の様に
人がいっぱいでとても繁盛していました。
最高峰の剣ヶ峰は360度眺望が開けているところと勝手に想像していたので、無人気象観測所が
ありちょっと興覚めでした。
3776mの最高地点は、三角点より10m程ずれた所で岩に赤いペイントが目印でした。
高山病にはいろいろな症状があるようです。私は昨年同様「頭痛」でした。ほかに「ゆらゆら揺れ
る感覚」とか「吐き気」とか・・。
 19日早朝、寒かったのですがご来光は素晴らしかった。登る前は「ご来光なんて富士山もトムラ
ウシ山も変わらないだろう」なんて冷めた見方をしていたが、富士山のご来光は神々しいほどの美
しさに感じました。
大勢の人々がご来光を仰ぎに登ってくる気持ちがわかります。
暖かい朝日に照らされての下山、宝永山にも足を伸ばし、昨年のリベンジを果たし、満足気分いっ
ぱいの富士登山でした。
                                                     (記・荒堀)

8/19

ご来光を待つ
 
  続々登って来るライト
 
     
     
 頂上郵便局ポストに投函し下山開始
 
 
     
     
 宝永山
   宝永火口 ここでまた噴火するかも?
 
   下山

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