2009年の新年を迎えて


                                     北海道山岳連盟
                                     会長  鎌田 耕治


 世界的不況による景気低迷のなかで迎えた2009年は、苦しい生活で「登山の
話どころでない」のかも知れませんが、頑張って前途を切り開き希望をもって「安
全で楽しい登山」を実践しようではありませんか。
 昨年は十勝岳連峰に全国から370名もの山仲間を迎えて第47回の全日本登
山体育大会を盛大に開催。沢山の参加者から感謝の礼状が寄せられています。
 道岳連の大会役員として140名のスタッフの方々、それを支えご協力いただい
た各山岳会の皆さんに改めて厚く御礼申し上げます。
 さて、道岳連の各事業、行事も順調には推移しておりますが、会員や役員の高
齢化ぱかりでなく、登山スタイルの多様化や組織の弱体化は全国的な問題であ
り、登山界の大きな課題として日山協でもずいぶん論議されています。各山岳会
においてもさまざまな問題でご苦労されていることと思います。道岳連がどこま
で各加盟団体の活動を支援できるのか、指導力をどれほど発揮できるのか、組
織体制も見直しながら柔軟に対応できるように、常任理事会では熱い討議を進
めているところです。
 依然として増加傾向にある遭難事故の防止対策、自然保護と環境問題の学習、
国体正式競技としてのクライミング競技の評価と位置づけ、クライミング指導員
制度、中高年からジュニアまで幅広い層への安全登山の普及など、沢山の課題
に取り組まなければなりません。道岳連がそうした社会的使命も背負っているこ
とで、その役割をどう果たすのか、全道の皆さんとともに大いに論議をし、行動に
移していきたいと思っています。
 どうぞご理解とご協力をお願い申し上げ、新年の挨拶といたします。

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