2010年新年のご挨拶


                                      北海道山岳連盟
                                      会長 鎌田 耕治

  世界不況による景気悪化のなかで迎えた新年ですが、年の始めというものはなぜか
 「今年こそ頑張って何かをやろう」という気を起こさせます。
  しかしその「何か」を考えたり選んでいるうちに一年が経ってしまうようです。
 昨年はトムラウシ山での大量遭難をはじめ全国的にも遭難事故が多発して憂慮すべ
 き事態です。山岳連盟など組織山岳団体の使命は遭難事故防止つまり「安全登山」で
 すから、加盟会員は登山技術など指導や研修を積まれていると思いますが、一般登山
 者に対しての指導や啓発はどこまでが限界なのでしょうか。
  登山界をとりまく情勢の変革は多様ですが、登山者もさまざま、登山スタイルは登
 山なのかハイキングか遠足なのか、そして野山を走るトレイルランもあり、クライミ
 ング競技はボルダリングが熱気。人気のある山には中高年ばかりでなく若い人、若い
 女性が押しかけるといった現状は、実際に山や現場に行ってみると本当です。
  こうした変化に対応する課題も出てきましたが、道岳連がどこまで活動の幅を広げ
 て支援できるのか、指導力をどれほど発揮できるのか、組織体制を見直しながら柔軟
 に対応できるように常任理事会等で熱い討議が交わされています。
  情報が末端会員まで伝わらないという声もよく聞きますが、IT時代ですからホー
 ムページを見てください。楽しかった行事の報告や写真、各種行事研修会の参加案内
 など盛り沢山です。そして各地の活動状況などお知らせ下さい。
  今年は皆でこの情報活動を活発にしようではありませんか。そして組織の一員とし
 ての自覚と、それを発展させた登山活動を楽しみましょう。
 新年を迎えるにあたり、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

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