2011年(平成23年)の年頭にあたり   北海道山岳連盟 会長 小野倫夫


あけましておめでとうございます。 北海道山岳連盟各団体と会員の皆さんに年頭にあたりご挨拶申し上げます。
 昨年の総会ではからずも指名を受け道岳連の舵取りをすることになり初めての年を迎えます。これまで道岳連の活動に長年
大きな貢献をされた鎌田耕治会長からバトンタッチされその重責と不安が大きく圧し掛かっております。
 幸い新体制では、留任の常任理事に加えてキャリア豊かな人材を得て微力な私を支え、道岳連の業務を遂行することが出来
ました。
 昨年は前年のトムラウシ遭難事故以来、道岳連の遭対研修はもとより、他山岳団体との共同でのセミナー、シンポジュウムなど
の遭難防止対策についての努力を重ねてきました。残念なことに日高での大学生パーテー、中高年女性パーテーの死亡事故や
ヘリに救出される事故などがありました。自然相手の登山では遭難事故を皆無にすることは非常に難しいと痛感しました。
 しかし遭難防止、対策については種々の研修への努力を怠らずに活動することが必要であり我々山を愛する者の義務であり
責任です。
 第24回全道交流登山、第2回トレイルランニング、日本山岳協会50周年記念講演会では会員各位の協力により成功裡に終わり
ました。特に全道交流登山会では苫小牧山岳会や実行委員会の皆さんのご尽力で盛会に開催できました。
今年度は釧路岳連主管での全道交流登山会が決定しており全道各地の皆さんとの再会が楽しみです。
 国体関係では第65回千葉国体では男女ともそれぞれ男女総合(天皇杯)4位、女子総合(皇后杯)8位と連続5年入賞し北海道の
国体代表として大きく貢献しています。
 各委員会活動は順調に経過しておりますが、今後予定されている事業もあり、会員各位の積極的な参加をお願いします。
 これからの冬山では例年荒天、雪崩による遭難事故が発生していますので日ごろの訓練、研修などにより十分な技術、経験を
積み、よきリーダーのもと安全登山を心がけてください。
 現在、山岳界を取り巻く情勢は厳しいものがあります。特に自然環境問題については、これから一層顕在化してきます。我々も
社会的に認知された団体として責任ある対応をしなければなりません。
 来年は北海道山岳連盟創立60周年を迎えるのでそのメモリアルイベントを今年企画します。ご意見をお寄せください。

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