総務企画広報へ   HPへ

  

 2016年 新年あけまして
     おめでとうございます    北海道山岳連盟 会長 小野 倫夫


 北海道山岳連盟会員の皆さん新しい年いかがお迎えですか。
 昨年は、おかげさまで大過なく当連盟の諸事業、行事を進めることができました。
 昨年のネパールに発生した地震災害とそれに伴って発生した山岳地域の雪崩事故には大きな衝撃を受け
ました。日本から、かの地へ行ったことのある山岳関係者には、とりわけショックが大きかったと思います。
 一昨年の御嶽山の噴火による事故後、列島各地での火山活動にも注視、観測体制が強化されてきましたが、
自然の中では人間は本当に小さな存在であることが、近年の異常気象温暖化、それに伴う災害で感じられます。
もっと自然を理解し畏敬の念をもって対しなければいけない。だからこそ「山の日」が制定されたのはよかった
と思います。
 又、2020年の東京オリンピックの種目に、クライミングがほぼ内定し、国体で連続入賞の記録を続ける北海道
の関係者はもとより、全国の関係者にも大きな喜びとなりました。
 さて、山岳会や加盟の登山者は高齢化、少子化で減少傾向ですが、800万とも900万ともいわれるそのほとんど
が組織外登山者です。この登山愛好者について理由はともあれ、安全登山について、意識と行動をもって示すこ
とが、われわれ山岳団体とその会員の使命かと思います。ここに北海道山岳遭難防止対策協議会と当連盟が
「安全登山シンポジューム」を共催している意味があります。
 2015年の講師、日本山岳協会八木原圀明氏、ニセコルールの新谷暁生氏、道警西村和隆氏は、いずれの方も
経験豊富、その体験、実績、分析などきわめてリアリティな内容で参加者は熱心に聴き入っていたのが印象的で
した。
 第29回の全道交流登山会・士別大会は6月13.14日、朝日山岳会の主管で開催、天塩岳を会場に士別市の全面
バックアップでジンギスカンにはサフォーク種に舌づつみ、全道各地から集まった参加者は交流、親交を深めました。
しかし、あいにくの天候で、登山できたパーティが少なかったのは、残念でした。今年は来年、2017年、第56回全日
本登山大会の北海道開催となりましたので、準備を兼ねたリハーサル大会の形をとります。
 アウトドアフェスティバルインルスツ2015は前年度の状況を踏まえ、500人超えと予想したのですが、全国的なマラ
ソン、トレランブームの中、厳しい結果になりました。
今年度は、正確な情勢分析をもとに企画、方策を立て、実施すべく準備を早めています。
 これから3月まで、道岳連の行事・事業がまだあります。冬季の遭難、雪崩事故などに十分注意の上、諸活動をお
願いします。
 終わりになりますが、加盟各団体並びに、会員各位の益々の発展と、北海道山岳連盟への一層のご支援、ご協力
をお願いして年頭の挨拶とします。

総務企画広報へ   HPへ