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2021知床連山登山情報

知床連山縦走や硫黄山登山ができる期間が広がりました

 カムイワッカ湯の滝から奥に位置する硫黄山登山口までの道道知床公園線の通行止め区間は、
登山者に限り申請することで特例利用で通行することができますが、その利用期間が延長されて
道道の通行可能期間と同じとなりました。
 本年2021年は6月1日から10月3日となります。利用の届け出は従来どおり必要となりますので
提出をお願いします。
 申請書と届け出について北海道オホーツク総合振興局のサイトよりどうぞ。

http://www.okhotsk.pref.hokkaido.lg.jp/kk/akk/shiretoko_riyou.htm

 これまで特例利用期間は登山道の残雪や凍結を考慮して6月第3週の金曜日から9月最終日曜日
までとしてきましたが、融雪時期の変化や新噴火口までのハイキング利用もみられるようになって
きたこと、利用期間が分かりづらいというから、本年3月の知床世界自然遺産地域適正利用・エコツー
リズム検討会議カムイワッカ部会において斜里山岳会から期間の見直しを提案、道路管理者である
北海道に検討をしてもらっていたものです。

 そもそもはカムイワッカ湯の滝付近の道道に道幅の半分がえぐり取られる規模の落石があり、2006
年から硫黄山登山口方面が通行止めになったことが発端です。応急的な落石防止工事が行われまし
たが、抜本的に安全にできる工法がないため通行止めは解除されることはありませんでした。
硫黄山登山口や観光地であったカムイワッカ園地、知床大橋が使えないことから、観光関連団体などと
ともに山岳会も道路管理者である北海道と協議を重ねましたが、なかなか進展しませんでした。
状況を打開するため地元の山岳会連名で北海道に対し要望書を提出、通行止め区間の特例利用という
形での登山口利用という形で通行止めから5年後の2011年から知床連山縦走が復活できたのです。
 それから10年、落石防止のための工法も新技術が出てきたり、カムイワッカ湯の滝の利用方法やマイカー
規制のあり方など国立公園の魅力を新しい視点からの創出していく方
向で議論が行われるようになってきました。
硫黄山登山口の特例通行の取り扱いについても今後さらに議論されるようにして、より良い登山利用ができる状況にしたいと考
えています。利用者数の掌握のためにもお手数ですが特例利用の申請を忘れずにお願いいたします。


斜里山岳会 滝澤大徳