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第63回国民体育大会山岳競技大分国体結果(2008.10/2-5)
天皇杯 3位 皇后杯 4位 入賞おめでとうございます

今大会を振り返って

 国体も縦走競技がなくなり、今年度からクライミング(リードとボルダリングの2種目)のみとなった。
したがって、昨年までのように縦走兼用の選手もしくは縦走重視で選ばれた選手は存在せず、各ブ
ロック予選を勝ち抜いてきた選手たちはいずれもいわば純粋クライマーであり、昨年までと比較する
と競技レベルの高い選手が明らかに増え、熾烈な戦いが繰り広げられた。
まず1日目は成年男子のリード予選・決勝、他の3種別はボルダリング予選が行われた。少年女子
は惜しくも9位で予選敗退したが(決勝進出は8位まで)、他の種別はすべて予選を通過するという
幸先の良いスタートであった。
 1日目3種別で行われたボルダリングは、国体独自の特殊なルールで、監督は競技中の選手に助
言ができるし、また選手同士で登り方を教えあってもよいことになっており、チームワークが勝負の
カギを握る競技となっている。
このような競技でまず好成績を収められたことで、北海道チーム全体に弾みが付いた。
 また、成年男子は1日目リード競技が行われたが、47全都道府県が出場し、ワールドカップ、ジャ
パンカップ上位クラスの選手が多数出場する中での8位という成績は、予想を超えるめざましい成果
である。選手個人が持っている以上の力を発揮してのチーム8位といえるだろう。
 2日目は、成年男子のボルダリング予選、他の3種別のリード予選、そして成年女子と少年男子の
ボルダリング決勝が行われた。成年男子はチーム順位15位で決勝進出ならず、あらためて国体上
位チームのレベルの高さを目の当たりにすることになった。少年女子も1日目に引き続きあとわずか
なところで決勝に手が届かず、10位に終わった。個人順位の合計は9位と等しく、再びの惜敗である。
何かがほんのわずか足りなかったのだろう。しかし、少年女子は2名の選手のうち1名はまだ高校1
年生、強化を進めれば来年はさらに強くなるはず。今国体ではこの時点で他の種別の応援に気持ち
を切り替えた。
 成年女子と少年男子のリード予選はどちらも5位で最終日の決勝に進出することになった。ボルダ
リング決勝は成年女子が予選の順位を保って2位、少年男子は予選の順位を2つ上げて同じく2位と、
この日の成年女子と少年男子は両種目、同順位での好成績。このあたりにも個人の力に加え、北海
道チームとしての力が作用しているかのように思える。選手達は日頃の練習の成果を存分に発揮し
た上、チーム全体の力も高めて勝利に向かっていった。
道内合宿・道外合宿では成年選手が少年選手をリードしてチームの雰囲気を作っていたが、それが
功を奏したものと思われる。
3日目も成年女子・少年女子の2種別が勝ち残っていることで大いに盛り上がった。
成年女子は前日の予選からさらに順位を上げて4位、少年男子は前日の疲れが出たのか、一つ順
位を下げて6位に終わった。少年男子については持久力が今後の課題になるだろう。 それにしても、
縦走のあった昨年までより、クライミングの強い都府県が大きく増えている中で、男女総合(天皇杯)
3位、女子総合(皇后杯)4位という成績を選手が残したことは、本道が開催地となった「はまなす国
体」以来の快挙といえるだろう。
選手の頑張りはもちろんのこと、監督・コーチの指導、そして多くの人々のご支援があっての結果で
ある。心より感謝します。ありがとうございました。

                                    北海道山岳連盟競技委員長 山納 秀俊





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