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第58回静岡国体クライミング競技(10月26日〜28日)
    北 海 道 選 手 団 大 活 躍

 静岡国体クライミング競技で、北海道選手団が素晴らしい登りを見せて、見事に2カテゴリーで入賞しました。
 26日の予選では、世界ユースチャンピオンの小林由佳選手も出場した少年女子の部では、田部千絵子(札幌南高)選手が完登し、更に、1年生の花田沙智子(札幌南高)選手も健闘し第10位と、さい先のよいスタートを切った。
 少年男子(奥谷和也・美唄工業、塚田 洸・札幌南高)は渡辺一馬選手をはじめ、世界ユース出場選手がほばそろった中で臆することなく自分の力を出し切り、予選第5位で決勝進出を決めた。ルートグレードは5.12bで予選完登者は5名とレベルの高い戦いが続いた。
 成年女子(阿部陽子・石狩市花川南小教員、高橋 恵・新篠津高等養護学校教員)は、”2名とも完登か”と放送担当の東さんに言わせるほどの登りを見せ、まず、陽子先生が完登、ついで高橋選手もかと思わせたがあと一歩でホール、しかし、予選3位で決勝進出を決め「誰が、北海道がここまで来るのを予想したでしょう」と東さんが絶叫する見事な登りを見せた。
 27日の成年男子でも、川股 心選手、斎藤丈寛選手がいい登りを見せたが、予選グレード5.12dときついルートに予選25位と決勝進出はならなかった。
 28日の決勝進出を決めた、少年男子、成年女子は27日の縦走に奥谷、高橋の両選手も出場、共に完走して翌日のクライミング決勝にきついコンデイション調整を強いられるしかし、縦走競技は後2〜3年で無くなり、ボルダリングが変わって種目に入ることになっている。
28日の決勝は、曇天の少し肌寒い中で始まった。
少年男子の、奥谷、塚田両選手は豊富な練習量に自信を持って競技し、5.13aのグレードはまだオンサイトしたことがないものの、ほぼ手中に修め見事、第4位となった。
 予選を第3位で通過した成年女子も、他県に全く引けをとらない登りで高度をかせぐ、体操の国体選手であった高橋選手は短期間に力をつけ、決勝進出までこぎつけた。予選3位から第6位に下がったものの、低迷していた北海道のクライミングの成績が全国的に認められた国体となった。
 表彰式では、個人の順位表彰も行われ、少年男子の奥谷和也選手が全国6位、成年女子の阿部陽子選手が全国7位を受賞し、2重の喜びとなりました。
 国体道予選会のかなり前から練習が始まり、週3回位のペースで美工のきつい壁で練習に励み、手の皮がボロボロになっても登りつづけ、自費で道外強化練習に行き着実に力を蓄えてきた。少年男子は、JOCジュニアカップ大会で全国のレベルを確認して、足りない力を強化して望んだ。
 立派な成績の奥には、選手団の努力と、多くの方々の励まし指導があってなし得たものでした。この場を借りてお礼申し上げます。
(クライミング委員長 奈良記)
☆成績の詳細は後日記載予定。

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