平成12年度
富山国体山岳競技 北海道選手団報告書
今年度の報告をする前に、国体道予選(十勝岳、富良野緑峰高校)でお世話になった役員の皆様、それに審判の皆様にあらためてお礼申し上げます。
クライミング競技を取り入れたことで沢山の方からご意見をいただきました。国体そのものが大きく変わろうとしている時なので、北海道としても対応を迫られている事をご理解いただきまして今後とも宜しくご協力をお願いいたします。
全体としての成績は振るいませんでしたが成年男子のクライミングではあと少しで決勝進出という成績でした。道予選でクライミング競技を運営してくれたクライミング委員会に感謝すると共に、あの豪雨の中競技運営にあきらめないで協力していただいた皆さんの力が好結果になったものと思います。
開催期日:平成12年10月13日〜18日
10月13日:監督会議、役員会議
10月14日:開始式.総合開会式
10月15日:競技第1日目
10月16日:競技第2日目
10月17日:競技第3日目
10月18日:表彰式
会場地
縦走競技会場
T1 金剛堂山 (利賀村)
T2 上平 (上平村)
T3 つくばね (城端町)
登攀競技会場
C 桜ヶ池登攀会場 (城端町)
S1 たいら (平村)
S2 あかそふ (井口村)
監督・選手名
成年男子(監督)笠原 紘一
(選手)武田 幹正(札幌・稲西高校OB・山形選手)
山口 隆 (千歳・登別高校OB・大阪選手)
川股 心(札幌・きたえーるデビュー・初)
成年女子(監督)草嶋 都子(旭川・稲西高校OB・福岡選手)
石塚 直美(ルスツ・稲西高校OG・福島等5回目)
植野 由香(旭川・旭川教育大学・神奈川等2回目)
鈴木 紘子(旭川・旭川教育大学・初)
少年男子(監督)築田一夫
山岸 信貴(美唄工業高等学校3年)
山下 功二(札幌稲西高等学校2年)
友光 陽祐(北広島高等学校1年)
少年女子(監督)奈良 憲司
田尻裕美子(札幌稲西高等学校3年)
佐藤 由実(江別高等学校2年・2回目)
佐藤 友紀(江別高等学校2年)
富山国体成績一覧
成年男子
縦走競技 T1 :チーム成績 27位
武田 幹正 : 49位/ 94人
山口 隆 : 57位/94人
登攀競技 C :チーム成績 15位
川股 心 : 11.8N
山口 隆 : 12.7N
(決勝進出チーム;11チーム)
踏査競技 S1 :チーム成績 38位
武田・川股チーム
踏査点 : 65点 時間点 : 0点
総評:縦走競技は1位55分21秒に対して武田選手が67分34秒、
山口選手が70分17秒と12分から15分の開きがある、入賞タイ
ムは59分32秒なので8分から11分縮める必要がある。
しかし、最終ゴールが88分29秒(91位)であり若返った2人
の今後に期待がもてる。
登攀競技は今年度から道予選に取り入れ、強化を図ってきたこと
もあり、その成果が現れている。本人達の努力はもとより強化しやす
い種目なので次年度の入賞を目標に取り組む必要がある。
踏査競技は走力不足があって規定時間オーバーとなったものの踏査
点65点は評価しても良い。この種目は調査をした回数によって順位
が決まるので、合宿を1回では勝ち目のない種目です。そんな不満が
あり、来年の大会で終了することになっています。
はまなす国体以来11年間入賞できないでいる、根本的な強化策、
強化スタッフの専門家依頼等国体委員会としての意識改革が必要にな
っている。
成年女子
縦走競技 : T2 チーム成績 13位
石塚 直美 : 23位/30人
鈴木 紘子 : 29位/30人
登攀競技 : C チーム成績 14位
植野 由香 : 6,4+
鈴木 紘子 : 8,7N
踏査競技 : S1 チーム成績 12位
石塚・植野チーム
踏査点 : 55点 時間点 : 0点
総評:縦走競技に出場した石塚選手は福島国体で縦走、踏査に入賞して、
皇后杯6位になったときのリーダーです。就職してからのトレーニング不足
で、本来の力を発揮出来ずに23位(96分15秒)、鈴木紘子選手は
111分30秒で29位、準備不足もあってベストの成績が出せなかった。
登攀競技の選手はまだ経験が浅く(植野選手1年、鈴木選手4ヶ月)今後
に期待したい選手です。
踏査競技は例年以上に力を入れて調査をし、期待のもてる種目でした
が男子と同じように走力不足で4分間のタイムオーバーとなり残念な結
果となりました。コースに慣れるための回数が少ないことが一番の原因
かもしれません。
はまなす、福岡大会で入賞して以来10年間賞状無し、今年はスタッフ、
選手の若返りが出来たので次年度からの強化で何とか入賞に持っていき
たいものです。
少年男子
縦走競技 : T2 チーム成績 16位
山下 功二 : 30位/32人
友光 陽祐 : 32位/32人
T3 チーム成績 16位
山岸 信貴 : 31位/32人
山下 功二 : 32位/32 人
踏査競技 : S2 棄権
総評:今までで最悪の結果で終了した。原因はいろいろ考えられるが、
選手の持っている力を最大限引き出せなかった所に大きな問題が残り
ます。コーチング技術、選手管理等今後の検討課題です。
京都、はまなす、山形で入賞以来7年間入賞から遠ざかっている。
少年女子
縦走競技 : T2 チーム成績 15位
田尻裕美子 28位/30人
佐藤 友紀 29位/30人
T3 チーム成績 11位
佐藤 由実 18位/30人
佐藤 友紀 27位/30人
踏査競技 : S2 チーム成績 14位
田尻・佐藤由実 チーム
踏査点 :15点 時間点 :14.117点
総評:走り込み不足の感が大いにある、踏査ではタイムオーバー28秒
前にゴールするという事で、ポイントについては全く余裕のない落としかた
で、過去最低の点数でした。しかし最終日には縦走で11位に入り今後に
期待をさせてくれた。
女子は道予選に出場する選手が少なく、レベルをなかなか上げられないで
いる。
京都、はまなす、福島、神奈川となんとか3年に1度くらいは入賞している
が今後は選手集めが難しくなってきている。
北海道山岳連盟競技部長兼国体委員長 奈良 憲司