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山岳スキーツアー「ニトヌプリ&イワオヌプリ」報告 2011.2/19-20

 景観と雪質に恵まれる、ニセコの中でも最高のエリアでのスキーツアー。ただし、一旦天気が荒れると、複雑な地形でスキーツアー
が不可能になる。
 今回のツアーでは、安全スキー登山を目的に、改めて基本的なことに注意しながら臨みたい。1日目、下山ルートを意識した偵察山
行と、(今後のスキーツアーで起こりえる)リスク対策のひとつ、雪洞づくりの実習。2日目も、安全、正しい山スキーツアーを目指し、
読図、ルート選択、メンバーシップなど基本的なことに留意していただきたい。(企画担当者よりのリーダー、サブリーダーへのお願い。)

2月19日(土)
10時五色温泉集合(9山岳会18人)天候、曇り時々雪 気温−8℃
A,B2班に別れニトヌプリ、イワオヌプリの途中まで偵察行動。夏道縦走稜線で風強く連山の頂は全く見えず。下山時に雪洞掘り訓練。
A,B班共4人チームで作業分担し1時間位でビバーク雪洞完成。就寝用に仕立てるには、入り口含めてあと1時間必要だろう。
下山後、濱崎女史司会のビーコン等の講習。
色々な種類のビーコンがありその全てが操作方法に違いがあること、それぞれの機種の操作方法を知っておくことの必要性等、多い
に参考になった。
また、為野氏、寺口氏のリーダー権限と責任に対する意見は、(各々が社会人だから)という遠慮からくる無責任は問題であるとの指
摘、反省させられた。各山岳会ともこうした傾向を持っていると思う。
夕食は企画担当氏が自宅で仕込みしたビーフシチューがメインであった。食後、荒掘アドバイサーが持参したスキーDVDを何度も見
てイメージトレーニング。
22時ほぼ全員就寝。

20日(日)
前日からの積雪30cm以上。曇り時々雪。連山は昨日より見晴らし良く気温も上昇するも雪は重い。−6℃。
各班8時前に出発。イワオヌプリに向うA班は縦走路手前までB班のラッセルを拝借。イワオの登りで雪質に違和感を感じ、斜面途
中で下山。やはり、スキーで斜滑降時1m弱の亀裂起こる。また、ニトヌプリの登りの手前鞍部で休憩時、小イワオの中腹急斜面で
小規模の雪崩確認。A班がニトからの下山時、B班はイワオ頂上到達。その後、両班とも五色温泉に下るが、それぞれが予定コース
を間違える小さなハプニング。
 登る時はきっちり行なっていた地図読みを怠った為と反省した。下山後、この辺りを熟知している寺口氏は再度登り返し、間違えた
コースの確認を行ない反省会で報告した。
天候が良ければ全山見通せ何も心配無いコースだが、見晴らしが無いと地図読みが非常に難しいコースと改めて実感し、今回は大
いに楽しませていただいた。
                                                           (報告者:A班サブリーダー谷口)

写真 藤木(B班)

 雪洞製作
  スノーマウントの前
 
 ニトヌプリ大斜面を登る
  ニトヌプリ山頂へ向かう

ニトヌプリ山頂 と イワオヌプリ山頂

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