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ニセコ山スキーツアー(日替わり環状交差縦走)報告


日程  平成24年3月23日〜24日
内容  第1日:チセヌプリ〜ニトヌプリ
    第2日:前目国内岳〜目国内岳
宿泊  新見温泉ホテル
参加者 17名(募集期間1月〜)
会費  10,000円

 23年度ラストを飾る山岳スキー事業。雪の安定する3月末、山スキーのメッカ的存在・ニセコを代表する
冬山ツアーを日替わりで行う企画。1日目はチセヌプリ〜ニトヌプリを湯元温泉チセヌプリスキー場ベース
に環状交差縦走。2日目は前目国内岳〜目国内岳を新見温泉ベースに同じ形式で。
道岳連会員17名、2班4パーティ編成で取り組む。しかし、1日目は吹雪でひと山狙い、縦走にはならなかっ
た。翌日は曇りのち晴れの天気で、予定通りの実施となった。

○ 行動概要
<3月23日(土)>
A班(ニトヌプリ)チセヌプリスキー場10:20〜ニトヌプリ南峰11:50〜13:00スキー場
B班(チセヌプリ)チセヌプリスキー場10:10〜チセヌプリ900m11:30〜12:40スキー場
<3月24日(日)>
A班(目国内岳→前目国内岳)新見温泉8:20〜10:50目国内岳11:20〜前目国内岳12:00〜13:10温泉
B班(前目国内岳→目国内岳)新見温泉8:20〜前目国内岳コル10:05〜11:05目国内岳11:40〜13:10温泉

○ 参加者
リーダー:坂井洋文、西谷芳晴、難波正幸、荒掘英雄
メンバー:小野倫夫、土屋勲、神山健、潮田満、工藤美恵子、佐川義彦、出江俊夫、下川原浩司、
      中村喜吉、大島悠子、酒井まり子、秋元節男、西嶋克己
藤木晴夫(見送り)


○ 行動記録 3月23日(土)吹雪
 昨日は気温が高く、今日は一転低温、こんな時の道路は滑りやすい。集合場所に向かっていた参加者の
 1台がスリップ横転してしまった。幸い、ケガも無く、しかし、処理に追われて3名は今日の行動を休止。
 人数が減ったので4パーティを2班にまとめ、予定時間を少し遅らせ、ニトヌプリへ、チセヌプリへと
 出発した。


 チセ班8名は強風無視界のなか、なんとか900m附近まで達したが、斜面状態がアイスバーン
 のためそこまでとする。そして、リフト終点から南東側に回り込み、雪のたまっている斜面を滑り降り
 た。快適なパウダー滑降であった。その後、湯沼を通り、チセヌプリスキー場休憩所で昼食。時間も早
 いので、13時40分まで自由滑降とし、チセ班はゲレンデ、先ほど滑った南東斜面へ散った。





 ニトヌプリ班5名は吹雪、15メートルを超える強風にもかかわらず、ニト南峰1070mまで頑張った。
 下山は登った急斜面の滑降を満喫した。参加者全員14時少し前、三々五々新見温泉へ向かった。




 予定より時間があまり、ゆったりと温泉につかり、この行事の担当者が作成した地図で、明日の行動を
 打ち合わせ。昨年盛況だった八甲田ツアーの記録DVDも鑑賞した。夕食の山菜料理や鍋料理を楽しみ、
 地元自慢の蘭越米を1粒残らずたいらげた。元気あふれるおじさんおばさん集団であった。その後も部
 屋を変え、22時まで山スキー談義で盛り上がった。




3月24日(日)曇りのち晴れ

 目国内岳と前目国内岳の環状交差縦走。晴れてはいないが、晴れを予想できる高曇り、ツアー日和の朝
 を迎えた。温泉から岩内に通じる道路を進む。両側は2メートルを超える雪壁。目指す山は時折ガスも
 かかるが、862mP分岐点辺りからは目国内の山頂が遠望できた。


 前目国内岳ルートは上部まで20センチ
 のパウダー斜面がつづく。目国内岳の下り斜面も、同じような良い雪に恵まれることを念じながら登る。
 前目国内岳西寄りのコルにジグを切り、そこから目国内岳までの2キロ弱は、アイスバーンが時々現れ
 歩きにくい。北側は雪庇が発達している。目国内岳に近づく。前方に数人のグループ、動いているのが
 見える。
 

 我々の仲間か。噂していると無線も入ってきた。目国内班8名は20分ほど先行して岩峰下に到着
 した模様だ。うれしい再開。交差縦走を記念した撮影。前目国内班7名のうち数名も岩峰の山頂へ向かう。

 続いてハプニング。シールをはがすタイミングで、1名のスキーが猛スピードで流されてしまった。しか
 し、奇跡的にスキーは何かに引っかかって事なきを得た。アイスバーンの脱着等には気を付けなければ
 ならない。体制を建て直し、いよいよ滑降に移る。この広い斜面、どこまで滑ってもアイスバーンだ。
 パウダーの期待が高かった斜面にみんな難渋している。雪が良くなってきたのは、新見の沢の源頭に近
 づく辺りからだった。






 とはいえ、862mからの標高差300mは見違えるようなパウダー斜面。奇声を上げながら、パウダー滑降
 の醍醐味だ。


 一方、前目国内岳からの滑降も、登り班が予想した通り、最高の雪質だったという。






 ツアーの落伍者も出ず、快適に飛ばした両班、予定より1時間早く温泉に到着した。
旅館前の広場での 閉会式、参加者の満足した顔が印象的であった。



                                                               写真 出江、土屋

                                  (山岳スキー運営委員会、ニセコツアー担当:秋元節男、西嶋克己)

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