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「がんぱぁっぺ東北」ツアーみやぎ蔵王山報告 2015.3/20-23

 この度、東北山スキーツアーでは『絆』の“強さと温かさ”をあらためて強く感じ摂りました。
最初の東北ツアーでは4年前の“3.11東日本大震災”の直後に八甲田山で行い、十和田山岳会のサポートで高田大岳
を全員登頂で絆を深めました。そして、今回は登別山岳会と姉妹都市の御縁で交流登山を重ねている“宮城県白石市
の白峰会”のサポートで蔵王山を全員初登頂しました。バスを運転して頂いた十和田山岳会の田原さん「二日間にわた
り安全運転ありがとうございました」そして、白峰会の皆さん・・烏帽子岳、刈田岳など
コースガイドなど気配りと温かなおもてなしに感銘しました。ありがとうございました。
いつか北海道の山に来られる時には再会を喜びご一緒に登山を楽しみたいと思ってます。

                                        指導委員会(山岳スキー運営委員会) 藤木 晴夫
全参加者 男11 女8 計19名
役員  藤木、荒堀、酒井、西田、藤木た、青山、工藤、山岸


A班記録 旭川山岳会  近藤照衣

山名  みやぎ蔵王山 刈田岳(かっただけ)
日程  2015年3月20日(金)~23日(月)
メンバー  A班 9名

行動記録
 2月21日(土)、早朝4時45分に八戸港につき、マイクロバスで名取市の津波災害地慰霊、みやぎ蔵王えぼしスキー場に
着いたのはお昼。それからスキー場を滑る班と後烏帽子への登山をする班に別れ、日が暮れるまでたっぷりスキーを楽しんだ。
夜は白峰会の方々との交流宴会、もりあがっていた男性陣の二次会のことを考えると、朝無事に全員出発できるのかと心配
もしたが、遅れる人なく8時7分には予定通りホテルを出発。今日も昨日と同じく快晴、風も強くなさそう、気温は10℃ぐらい、
ザラメの斜面を楽しめそうな日とメンバーは出発前から大喜び。
出発はすみかわスノーパークスキー場。3本のリフトを乗り継ぎ、リフト終点から刈田岳頂上をめざした。リフト終点が高
度1380m。リフトを降りてシールを貼る。風がけっこう冷たく感じる。稜線上は風があるかもしれないと思う。天気が良いので、
日焼け止めをみんなたっぷり塗る。白峰会のメンバーがガイド。登りは刈田岳を見ながら広い尾根を行く。登り高度差400m弱、
約2時間ぐらいで頂上の予定。途中、蔵王エコラインのガードレールが雪のなかから顔をだしていた。頂上直下、
右側に五色岳の御釜が見えてきた。夏の御釜はコバルトブルーのような青さだそうだが、まだ湖面は雪に覆われていた。そ
れでも、とけ始めているのかうっすら水色に見え美しかった。
稜線に近くずくにつれて、屏風岳、烏帽子岳、南蔵王稜線上の山々や熊野岳などの山々が見えてくる。この稜線は厳冬期風
に吹かれたら、かなり厳しいらしい。雪が少ないので樹氷はあまり期待していなかったが、南蔵王稜線にかわいい樹氷郡を
見つけた。
1758mの頂上に予定通り11時30分に着く。頂上には避難小屋と神社の鳥居、雪に埋まり荘厳な刈田嶺神社があった。北
海道の山々で、こんなに大きな神社を頂上で見た事のない私は、その立派さに驚いた。山麓の遠刈田温泉にある「刈田嶺神
社」と対になっているらしく、神様は冬は里におりて夏は山頂の神社にいるらしい。
頂上でのお昼は白峰会の若者たちが中心になって、避難小屋でお湯をわかしてくれていたので、暖かいカップラーメンやう
どんをごちそうになった。この避難小屋は戸が三重になっていた。中では石油ストーブで暖がとれるようになっていた。
我がA班の最高年齢東海林康相さんは3月21日で御年84歳。A班のお姉様たちは頂上についたらハッピーバスディの大
合唱をしようと話し合っていた。快晴の刈田岳頂上で全員で大合唱。東海林さんのように80歳すぎても元気で山を楽しめた
らいいなとみんな思った。
12時15分、いよいよ楽しみの下り。先頭は白峰会のベテラン。ものすごいスピードで滑りおりていく。次々遅れないよ
うに追っかけるように滑りだした。ザラメの斜面はスピードがでる。あの斜面がいいなと思うまもなく、もう一度山を見て
なんて思うまもなく一気に滑る。リフト終点には12時45分着。あっというまの30分間だったが、「いつもなら休まない
から15分よ」と言われびっくり。スキー上手な白峰会の面々だった。それでも、天気の良いなか登れて滑れて、大満足の一日
だった。貴重な連休を昼食の準備や山の案内をしてくださった白峰会のメンバーに大感謝。今年夏の全日本登山体育大会は
栗駒山です。また再会できることを約束してスキー場を後にした。


3/20 19:30 全員苫小牧港集合


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3/21 .5:00 八戸十和田山岳会会員のバス

岩手山SAで朝食


東日本大震災から4年宮城県名取市被災地の閖上(ゆりあげ)地区で白峰会会員の説明をもらい慰霊を行いました



慰霊のシンボル日和山2011.3/12写真 ネットから と 今回写真



当時の下足棚 ネットから


閖上地区慰霊訪問記

 被災地の閖上地区を訪問し、慰霊碑の側にあった碑文をみて、言葉を失いました。
 最大9.09メートルの大津波が襲ったこの地域は、家の基礎しか残っていない住宅街や3階だてのビルもみな津波がお
そい3階部分も空き家のようです。近くの閖上中学校は屋上に避難した人たちであふれたそうです。その屋上から見た光景
を白峰会の方がお話し下さいました。助ける事も出来ない状況、波の中に人が浮かんでは消えていく様子。お話してくださ
る方の心中を思うと胸が詰まります。
 私の友人の息子さんは3.11の後、東北の大槌町の方と縁があり結婚しました。あきちゃんというそのお嫁さんは、ときど
きうなされます。震災後の1年ぐらいは気丈な感じでがんばっていましたが、震災3年目になりよくうなされるそうです。
津波で大切な友人をたくさん亡くしているからです。「助けて」と手をだす友達の手がにぎれなく、うなされるようです。
夫になった息子さんは「もう大丈夫かなと思ったたら、、、、、きっとこれからも大変なんだと思う」と話していました。
津波のときの恐怖がフラシュバックしているのでしょう。
 震災で家族を失った人たち、親を亡くした子どもたちはどうしているのか、どういう思いで生きていくのかと思います。
震災で子どもを流されてしまった親も多いと思います。
 せめて、東北の復興に政府がもっとしっかりお金も知恵もだしてくれればと怒りににたような気持ちになるようなことが
多いこの頃です。福島のこと含め、しっかり発信していく側にいようと思います。
 家の基礎がまるはだかになった場所に、いぬふぐりの青い小さな花がびっしりと咲いていました。1000人近い方達の
命のようでした。
                                                            旭川山岳会 近藤照衣


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遠刈田(とおがった)温泉着 即スキー場へ


えぼしスキー場でスキー三昧班と後烏帽子登山班に分かれ存分に楽しむ



スキー班は早速滑走


後烏帽子班出発


1時間15分で山頂


明日行く刈田岳と蔵王前景



お待ちかね白峰会との交流

2次会


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3/22 宮城蔵王すみかわスノーパークから 刈田岳(かっただけ)へ





リフト3本乗り継ぎ登山開始

頂上小屋目前

御釜をバックに



刈田神社の山形側下に樹氷が見れました


頂上小屋で昼食、白峰会で全員用にカップ麺のお湯を沸かして待っててくれました。

東海林さんハッピーバースデイ大合唱

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いよいよ滑走

滑って来た刈田岳をバックに


リフト終点着




白峰会とお別れ 大変お世話になりました、ありがとうございます。

温泉で汗を流し帰路へ

八戸着 バス大変お世話になりました





3/23 

お疲れ様! ツアー解団式

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