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2016年度登攀技術研修会報告
                                  2016年5月31日  指導委員会 石川

 2016年度の登攀技術研修会は、5月28(土)日〜29(日)日、日高町の青少年自然の家 (座学)と上滝ロック(実技)
で行われた。 参加人数は受講者13名、スタッフ4名の合計17名。
全道各地、函館や斜里の遠方から参加していただいた方は、長距離運転お疲れ様でした。

 初日は午前10時に自然の家に集合、受付後早速10時半から「ロープワーク」の講習開始ロープについての概略、
ロープの結びの分類「ノット、ヒッチ、ベント」の違い等について説明。
次に実技を交え各自に渡された2.5m程のロープを使って、装着が出来たハーネスに結束する結び方「フィギャアエイト・
フォロースルー」を確実に出来るまで何度も繰り返した。
 その後も「フギャアエイト・オン・ア・バイト」、「ダブルフィッシャーマンズノット」、「クローブヒッチ」、「シートベント」等を
昼食を挟んで3時間行った。
 次の講義は、悪場の通過技術という事で、フィックスロープの張り込みから通過に使用するロープワークの「プルー
ジックヒッチ、マッシャ―、クレムハイスト、ブリッジプルージック」について藤木講師から熱のこもった実技講義が行われた。
 机上研修最後は、渡邊講師が懸垂下降技術の準備からセッティング、下降までの要領を実技を交えて注意点等を
細かく説明して頂いた。

 実情交流会は、何時もの如く和気あいあいとした雰囲気の中で過ぎ、やがて空瓶や空缶が転がり始め、有意義な時間
はあっという間に経過して就寝時間になったのでした。

 翌日は、快晴に恵まれた中、上滝ロックに移動しアンカーの設置とセルフビレイの取り方やトップロープでのクライミング
とビレイ方法の実技講習、傾斜地でフィックスロープの登下降の実践を行った。
懸垂下降については時間の都合でセッティングの方法だけしか出来なかった。
14時過ぎに無事に研修を終了し閉会式を行い解散となった。

 今回の研修は今年度の指導者養成講習(アルパインクライミング)受講者にも案内をした為参加者の半数が20代から
40代と若く、講師としては久しぶりに感じるやる気満々の熱視線に、プレッシャーと共にやりがいを強く感じた研修会でした。

スタッフ・講師 藤木晴夫指導委員長、石川孝一指導副委員長、渡邊良久(登別山岳会)、藤木たか子(登別山岳会)



           

--- 研修を終えて --- 

 5/28,29の二日間にわたり日高国立青少年の家と上滝ロックに於いて、登攀技術研修会が行われました。
 一日目の机上講習では、フィギュアエイトフォロースル―、クローブヒッチ、ダブルフィッシャーマンズノットなど、登攀に
必要な基本的な結び方を習得しました。また、危険箇所の通過技術や懸垂下降の一連の流れなどについて講義して
いただきました。ロープワークは経験している方でも我流であったりして、苦心されている様子の方が多いようでした。
 夜は実情交換会という名のお酒を嗜み交流を深めました。大先輩たちのパワフルさに感銘を受けつつ、指導員を目指
すメンバーとも交流を深めることができ、楽しく夜は更けていきました。
 二日目、上滝ロックに移動し、前日机上講習にて学んだことを身につけていきます。トップロープ一本を張り、受講者
がペアを組みビレイヤー、クライマーを交互に体験しました。その後、危険箇所の通過技術の実践として、ブリッジプルー
ジックを用いてフィックスロープに沿って斜面を通過する技術を体験し、最後に、実際に下降は行いませんでしたが、
平地にて懸垂下降の手順一通りを実践しました。
 一日で身につくほど簡単ではなく、繰り返し手に覚えさえることが必須であることや、常に緊張感をもって臨まなければ
ならない、ということを経験したうえで実感することができ、とても有意義な研修となりました。
 一日を通し青空が広がり、気温も20度超えるくらいのとても気持ちのいいなか、楽しく充実した時間を過ごすことができ
ました。ウドのお土産つきで、ほぼ予定通り14時過ぎに終了。
講師の方々ありがとうございました。
                                                                受講者 安田

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