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平成14年度遭難対策委員会研修会 沢登攀研修報告

 平成14年度の道岳連沢登攀研修会が、6月8日〜9日の2日間日高登山研修所を会場に 救急法・沢登りにおける渡渉法・救助ロープ(スローバック)の投げ方、流されたときの姿勢の とり方・ロープのつかみ方等の研修が、行われ53名が参加しました。

 1日目は、日赤指導員の竹内さん・武井さん・小樽山岳会の青山さんを講師に救急法三角 巾の使用方法について、各自パートナーを探し保護ガーゼ(きずの覆い)の支持固定や、手 や腕を吊る方法、捻挫の固定などについて実技研修をしました。
三角巾の使用法を知っていると、ふろしき・スカーフ・シーツなどを応用することができるので 応急手当の基本的知識の一つとして身につけておきたいものです。

鎖骨骨折保護

頭部裂傷保護 と耳あごの保護
 

三角巾のたたみ方

懇親会
 

 2日目は、体育館でスローバック(救助ロープ)の投げ方を練習して曇り空の中グランド横の チロロ川で、管野指導委員長・大橋遭対委員長の指示のもとライフジャケットを着用しての 渡渉の仕方、二人・三人・六人とそれぞれの渡渉の方法、流されている人へのスローバック の投げ入れ、体育館では、上手くできても実技研修では、三人・四人と投げ入れても、流れの ポイントが難しくなかなか救助者がロープをとれず練習でありながら緊張する場面も時々あり ましたが、後半には、みんな上手になり11:30河川での実技研修は震えながら終わりました。

スローバックの投げ方 と つかまり方

チロロ川で実技
 

 最後に、2回の沢研修でスローバックの有効性等いろいろ成果があったので沢研修は、今回で終わります、(パーティーに一つは、スローバックを)次回からは、違うものでの研修会を考えています。
 参加者からは、水の中では自由が利かず上手くできなかったが、バックアップの中で安心して、練習できた。また、水に対しての研修は初めて、スローバックを知らなかったが、浮いて流れる練習ができ大変勉強になりました。など水に対する研修は大きな成果がありました。

〔 写真と文 室蘭岳友会 仲井信夫さん 〕

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